第10話 相談、したいことがあるの

急にドロップキックはないだろ、サ○ーニャもびっくりの威力だったぞ?

ほんと、女心というものはわからんッ、しかしほっとくわけにもいかず、二階に行き七海の部屋をノックする。


「なぁ、七海。勝手に友達を連れてきたのは悪かった。ただ小説を教えてもらってるだけなんだ」


すると、ドアが少し開いて頬を膨らませた妹が、顔をのぞかせ


「本当に?」


と言う


「ああ、本当だ。それと、七海にお願いがあるんだ」



「な、なに?」


「これを読んでほしいんだ」


というと封筒からあの小説を取り出す。


「か、感想を言えばいいの?」


「おう、明日までに読んでくれ。多分すぐだから時間はとらせないと思う。」


「う~ん、今から読むだから兄さんはここで待ってて」


といい俺を引っ張って自分の部屋に入れる。

久しぶりにはいった妹の部屋は、いつも片付いていて俺が掃除に入る隙も無い。もとは俺の部屋で、広かった部屋を譲った感じだ。

というか、妹と二人きりということが緊張する


「兄さんはいやらしいことかんがえないの」


といって足をつねってくる


「考えてないよ!?」


「部屋もじろじろ見ないの!」


「ああ、わるかった。」


黙々と読んでいる。やっぱり人前で読まれると、恥ずかしいな。

ふと七海の顔に視線をやると、みるみるうちに真っ赤になっていく。そんなシーンは書いていないつもりだが、なにかあったのか?


「どうだ? つまらないか?」


「いいい、い、いややっ、ちゅまらなくはっない!」


噛みまくってる、あらやだかわいい


「どうした、いったん落ち着け」


「う、うん。こ、これって、も、もしかしてっ、この女の子はモデルがいたり、する?」


モデルか、それはお前だ! なんていった日にはお墓の中だろうから、ここはしっかりと誤魔化しておく。


「いいや? まったくないが」


「そ、そうだよね。わかってたけどっ」


なぜ少し怒っているのか......


「それで、感想は?」


「いいんじゃ、ない? すごいおもしろかったっ! ちょっと続きが気になる」


「おおそうか」


ほっ と胸をなでおろす。 よかった、妹にも気に入ってもらえた。


「これで明後日は大丈夫かな。七海、ありがとな」


といって部屋を出ようとすると


「ちょ、ちょっとまって」


「ん? どした?」


「ちょっと相談......」


またかああああッ......!!!! 恋愛相談正直きついっす、やめてくださいよ?

てか、恋愛経験ゼロの俺に聞くのはどうなのかね。 そこまで七海も馬鹿では......


「どうした?」


「恋愛てきな....」


バカかよ???????? おいッ......!!

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ラノベ主人公の妹が可愛いのはお約束ですから。 青葉夏木/ひきこうもり(仮) @aobanatuki

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