第9話 必殺”ドロップキック”

――学校屋上にて


俺は俊と飯を食べていた、すると


「お〜、こんなところにぃ〜探したよ? 光くん!」


そう言って来たのは白だ。 どうやら俺を探していたらしい。


「珍しいな、どうしたんだ?」


「そろそろ出来る頃だと思ってね!」


「あ、それならできてるぞ」


ハイ! と言って白が手を出してくる。あぁ、小説を読みたいのか、でも、あいにく持って来ていないんだよな。


「ごめん、白。今日は持って来てないんだ、明日でいいか?」


「ダメよーダメダメ! 今日じゃないとぜーたいだめっ! 」


エレキ◯ル連合入ってるぞオイ いや、しかし、持って来てないしどうしたものか。夜メールで送ればいいか


「今日の夜メールで送るよ。」


「激おこぷんぷんまるだよっ! 夜なんておっそ~い!」 


なんていいながら、弁当をつまんでくる。

でもなぁ、どうしたものか、そう考えて、一つの結論にたどり着く、


「俺の家来るか?」


「本当かい!? 僕が君の家に!?」


顔が近い……そんなにおどろくことでもないだろ、前にも呼んでもらったし。


「ちょっ、近い」


「あ、ごめんごめん」


「前に呼ばれたしな」


「で、でもっ、光君から家に誘ってくれるのは初めてだし......」


そういえばそうだな、まあ、そんなことは気にしなくてもいいだろう、そんなことより、妹は何か言うだろうか。 まだ、白の存在を教えてないからな、黒羽先生ってことを教えたら喜ぶだろうが、ねんね貯めやめておこう、そうやってあれこれ考えているうちに


「放課後に校門待ち合わせね!んじゃ〜」


そう言って、戻ってしまった、すると今度は俊が


「誰だ、あの小学生は」


「小学生は言い過ぎだろッ!? せめて、中学が妥当だな」


「だとしても、だ! あれはなんだあの、なんというか、絶妙な」


「絶妙な?」


「貧乳!」


胸かよ!思わず突っ込みそうになったが、よくよく考えたら確かに小さい。身長も150ぐらいだし。俺の妹といい勝負だ。


「お前、本人に聞かれたら超電磁誘導砲でぶち抜かれるぞ」


「おぉ、怖い怖い」


そんな、くだらない話をしているうちに、いつの間にか昼休みは終わっていた。

その後の授業も何んとな~く過ごして、学校は終わった。


――そして白と帰りながら懐かしいねー、などと話しているうちに、家に着いてしまった。 七海はどんな反応をするのだろうか、急に連れてきたことを怒るかな......


「た、ただいま〜」


「おかえr......」


――と言葉を言いかけ、七海は静止する。


「女......」 と一言残し、部屋に戻ってしまった、どうしたものか。


「白、すまんな、妹はいいお年頃ってやつだ。」


「うん! 大丈夫だよ! それにしても、妹さん可愛いねっ! 七海ちゃんだっけな?」


「そうだろ、そうだろ? 世界一かわいい妹だ!」


俺は誇らしげに白に自慢をする。


「ほんとだよ、うらやましいなぁ~(僕も君の妹になりたいよ!)」


そう言って、二階の俺の部屋にあがっていく、そして一時間ほど見てもらい、最終チェックを通り抜けることができた。


「今日はありがとな! 助かった。」


「全然!光くんのためなら大丈夫!」


――そうやって送った後。

家に入ると七海から、ドロップキックをかまされた。


「おりゃーー!!」


「痛っっ」


「な、なにすんだよ!!」


「兄さんなんて嫌い!」


えええええ……

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