1cmずつ紡がれていくナニコの物語。
限りなく密度の増していく15cmに込められた美しさとたった一つの嘘。死して揺るがず、絶対という言葉は彼女たちのためにあったのかもしれない。そんなお話です。
ショートストーリーという制限の中で簡潔に淡々と語られる世界観と、ナニコの持つ15cmの豊富さに次のページを捲る手が止まらないのは私だけではないと思います。あらゆる要素をふるいにかけて、残った言葉は全てが意味を持っている。一文字一文字を追った先で、進んだ距離分のナニかが訪れることでしょう。
読めばきっと、探したくなる15cm。では、私もナニコの所へ。