密事は白薔薇の下で眠る。

作者 篁 あれん

21

7人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!


散らばった欠片を探し集め、隠されていた真実を組み立てていく--。

過去と現在が交差し混ざり合う、魅力溢れる謎に満ちたミステリー小説です。
登場人物のひとりひとりが際立っているものの、その調和は素晴らしく、物語を盛り上げている重要な要素のひとつになっています。

丁寧な文章で編まれた世界は、重厚でありながらも硬過ぎず、程好くドキドキを煽られつつ存分に楽しめ、終わってしまうのが勿体ないと感じてしまうほどでした。

迚も面白かったです。

★★★ Excellent!!!

読み応え抜群のミステリーでした。

過去の事件と現在進行形の事件を繋いでいく、そのパズルのピースがそれぞれの抱えた秘密をも繋ぎ、一つの大きな殺意を描き出します。
また、謎解き要素やキーマンの配置が巧妙で、読み手の感情をうまく操ってくれる力に満ちた物語でした。
そういった設計だけでなく、キャラクターの心の機微も手に取るようにわかり、それぞれの抱える痛みや傷や愛にどっぷり浸かる事のできるヒューマンドラマ的要素も魅力の一つです。
無駄のない文章とキャラクターの名前・登場する名詞からも、作者様のセンスのよさを感じさせられました。

はぁ、面白かった!
そういう読後感を得られる物語です。
更には、イケメン好きなら読んでウキウキです。

★★★ Excellent!!!

 女性が連続して自殺する事案が多くなっている。その奇怪な事案の裏で糸を引いている存在は、実は過去の事件とかかわりがあるようで――という、パズル作家の主人公と、過去の事件の被害者の子供である三兄妹が主軸とする物語です。
 犯人捜し物としてもとても秀逸で、出てくる人物がとにかく怪しい。怪しくない人物なんか一人もいませんでした。彼らが紡いでいく言葉なんか何一つ信用できない。
 それもそのはず。
 登場人物は少なからず秘密を抱いているからです。
 文体も非常に読みやすく、更には目くるめく中盤の展開にはページをめくる手を止められませんでした。
 そして何より驚いたのが、主軸となる事件が終わった後が非常に長いことです。あとは後日談かなあ、くらいで読むと、そこには更なる秘密が眠っていました。
 是非ともミステリー好きには読んでほしい作品です。
 面白かったです!

★★★ Excellent!!!

自分の作品が飾られた喫茶店に通うパズル作家の主人公、複雑に絡み合った事件の糸がパズルのように解れる様が心地良いミステリーでした。
ミステリー作品なので物語の導入が、やや難解で敷居の高さを感じるかもしれませんが、序盤から中盤にかけて徐々に登場人物のキャラや配置(相関図)が見えてくると、謎解きする楽しさに引き込まれることと思います。

ストーリー全体を通した大きな謎解きも面白いのですが、そこに至るまでに明かされる謎や繋がっていく人間関係も楽しめます。
最後まで読んで、パズル作家が主人公というミステリーは、上手い設定だったと感嘆の声がでました。