台詞の応酬が小気味いいハードボイルドなアウトロー・ファンタジー

この作品の一番の魅力は、何といっても主人公二人のキレのある台詞のやり取りでしょう。
特に、傍若無人で恐れ知らずのアンナが放つ皮肉の数々に、にやりとせずにはいられません。
元死刑執行人だけどちょっと気弱なエリオットとのバディもいい味を醸し出しています。

物語は終始ハードボイルドかつドライな雰囲気で展開されます。
無駄なものを削ぎ落とした文体が非常にクールで格好いいのです。

話の途中で、向かうところ敵なしに思えるアンナが少しだけ弱さを見せる場面があるのですが、そこにきゅんとしてしまいました。
もちろんちゃんとエリオットにも見せ場があります。
それはぜひ、ご自身の目で確かめて見てください。

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