虚構の世界からの脱出。そして少年に訪れる真実は残酷だった。例え全てが嘘で塗り固められた優しい紛い物だったとしてもマモルは辛く厳しい現実で生きていかなければならない。そこにあるのは希望か絶望か?雷鳴が解き明かす世界の真実!
日常の破壊より始まるオーソドックスな導入である。もちろん現時点では世界の真実とは何なのかを読者は幅広く想像でき(あるいは作者さえも!)その深みという意味では佳作と言えよう。惜しいのは戦闘シーンにて巨大感・スピード感・重厚さに欠けるあたりか。描写がやたらとのっぺりしているのは意図的とも思えるのでここでは保留とする。要約する。悪くはないがパンチ力には欠ける。※4話まで読み進めたうえで思ったこと。「謎」の説明が後回しになっているのが辛いところではある。
また一つ、カクヨムというなの海にロボノベルが船出しました。王道、そして正道の真っ向勝負、奇をてらわない愚直なまでの真摯さを感じます。その上で、あたかも現実がゲームの世界だったかのような、そのプログラミングされた「見えている場所だけの世界」が剥がれ落ちてゆくような冒頭。導入部、主人公とヒロインは謎の黒き機械神と遭遇します。果たして、この謎の先にはなにが?そこに至るまでの戦いは、世界をどう変えてゆくのか!注目作です!