追手

「げほ!」

「がは!」


 どれほど流された?

 そんなに長い時間じゃなかったはず。

 





うしようもなくチョロくて安い私たちを大切にしてくれる貴方だから、私たちは力を貸すのです。我々妖精の欲望は小さく、あっという間に叶うものばかり。だから人間が願う巨大で傲慢で理不尽な願いに引っ張られ、ねじ込まれ、利用されて砕け散る。そんな愚物を愛してくれる貴方が、私たちはには救世主に見える。力が湧いてくる。何でも叶えてあげたくなる。古の人間たちのように、世界を希望に満ちた混沌に戻す力が、貴方にはある

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

妖精様の、気の向くままに 一滴 @Oogaurufu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ