現地見学後の感想

国道から六線沢熊害事件現地に向かうこの道は「苫前ベアロード」等と称され、プーさんっぽい可愛らしい熊の絵の看板が印象的だった。
実際の事件現場とは若干離れるが、復元地は未舗装路の先に開拓時代の小屋を再現した形で展示されている。尚、此処は今でも羆が散見される土地であり、見学には注意が必要だ。この事件は人間が自然を切り開いていく中で起きた悲劇であり、冬眠に失敗したこの哀れな羆だけが一方的に悪いわけではない。「苫前ベアロード」は人食い羆による惨劇の道である。知るべくを知れば、あの看板を見た時に感じた違和感と同じものをこの文章からは感じる筈である。

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