漫画を描き、漫画を作り、原作を作り、時折ゲーム制作の現場の声が加わる物語です。 誰かに勝つ。負ける話では無く、自身の選択した事を貫き通す事が出来るのかを問われた気がしました。 現場で生きる人達の声を拾い上げた物語は、遠くの世界を目の前に突き付けてくれました。 人が作り上げる作品の根底には、夢や希望だけでは無いのだとコッソリ教えてくれます。
プロの漫画家の話を聞いた著者の短編集です。非常に、大きい一話を読んでレビューさせて頂きます。怒ってくれる人、それはエネルギーを持ち、その人のためにならなければ怒ることはできません。もちろん理不尽で怒る方もいます、ですが、それは取り方によって変わり、ある時に昇華されるものでもあります。イライラしても、苦悩は続いても、仕事は続いていきます。その中でできることはないか、模索していく主人公の心境を抱え、自分も頑張っていこうと思いました。ぜひ、一話だけでも!
名の知れた作品は光があたって眩しい部分しか見えないですが、その影の濃さたるや想像が出来ないほどなんだと思いました。デビュー前の人達ですら悪戦苦闘しつつその光を目指して枝を伸ばしています。ただこれは見ようとしなければ見えず、目指す者にとっては見たくないもの。浮足立ったときに是非とも読み返したいエッセイです。
漫画家等のクリエイティブな職業には基本的に「光」しか当たらない。眩しいスポットライトだけが当たっているわけじゃない。だが、その「光」の部分だけを見て憧れ、挫折し、諦めていく人が多いのも事実。職業は「ビジネス」だ。サラリーマンと変わらないすったもんだも、苦悩も、仕事の悩みも、人間関係だって、ある。まさに「明暗」の物語。私を含む、全てのクリエイティブ者へオススメします。