『先輩』と『僕』、二人で迫る六部殺し伝説の真相とは――

霊能力者の『先輩』とその下で働くアルバイトの『僕』。
二人の軽妙なやり取りがテンポよく、とても読みやすいです。

六部殺し伝説や御霊信仰、真言の呪文……等々、知識に裏打ちされたマニアックなオカルトネタを存分に盛り込み、おどろおどろしい伝奇的な展開を主軸としつつも、あくまでテイストは暗くなり過ぎず、飽きさせません。
途中、謎めいた僧侶と守護霊的な立ち位置の女神様も加わって、キャラクターの魅力もじゅうぶんです。
オカルトものならではの終盤にかけての盛り上がり、そして壮大で切ないラブロマンス……救いのあるラストにもほっとさせられます

おススメです!

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