第3話


「……は……?」


真白が唐突なのはいつもの事。


だがしかし、今回は違う。


いくらなんでもメイド服を着ろだなんて、許容範囲を超えている。


それに…まだ昨日の腰の痛みが響いているのだ。


「いや…」


「よいしょ」


だ…と言う前に、真白は澪埼の上半身を起こしてフード付きパーカーとズボンを脱がし、メイド服のスカート部分を広げて上からスボッと被せた。


「うわ…お前マジキレー…ビスクドールみてぇ…!」



「…ッ………!!」


真白は綺麗だと言うけど、澪埼はこの白銀の長い髪も、紅い瞳も、やけに白くて華奢な身体も全てコンプレックスの塊なのだ。



ー綺麗なんかじゃ、ないのにー



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真白と澪埼の日常~メイド服はロマン~ 萱草真詩雫 @soya

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