異能バトルは非日常で
フミミン
プロローグ
「なんで、テレビなんか見てるんだ、俺」
1つだけポツンと置かれたテレビを前に、俺は誰に聞くでもなく呟いた。
特に、頭が混濁しているだとか、眠っていた覚えも無く、気を失っていた覚えもない。
・・・いや、違うな。そもそも、何も覚えていないんだ。
自分がなぜここにいて、どうしてテレビなんかを眺めていたのかも思い出せない。
先ほどまで見ていたはずのテレビの内容すらも覚えていないのだ。
俺は、またテレビを見てしまう。
画面には、何かしらのエンドロールと思しき文字が流れてくる。
だとすると、俺は今まで何かの映画を見ていたのか。
「だめだ、何も覚えてねぇ。っつ〜か、どこなんだよここは···」
そうだ、まずは現在地を確認しよう。
なにか周りに、状況を把握できそうなものはないか。
建物でも、窓でも、ひとでもいい。
そんなことを考えながらあたりを見回した俺は─────
─────飛び込んできた光景に、我が目を疑った。
「······嘘だろ、おい」
辺りには、四方何百キロ先まで続いているのか目測も立たないほどに延々と、純白の世界が広がっていた。
異能バトルは非日常で フミミン @wcat_fumimin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。異能バトルは非日常での最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます