癒される天井

プギ

第1話 懐かしさ

 私は今、入院している。

 部活で足を怪我してしまって、病院のベッドで寝転んでいる。

もちろん、足は動かさいないようにギブスでガッチガチに固定されている。

だから、歩くことは出来ない。

歩くことが出来ないから、わたしは一日中ほぼ寝転んでいる。

 入院して、三日たとうとしていた頃、あることに気がついた。

 病院の天井の壁の模様が、学校の保健室と同じ模様だったのだ。小学校、中学校、高校、全ての保健室と一緒と同じだ。

白ベースの長方形の板の中に変な形をした茶色の模様が何個も入っている。

 懐かしい…

私はふとそんなことを思った。

そして、思ったのと同時に安心感もあった。

私は気がついたことに微笑んだ。

 私は学校の保健室で寝ていたことを思い出す。

どこも繋がっているんだと。僕らの病気や怪我を直してきた場所はこの天井なんだと……。


ふと、私はそんなことを思った。

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