「天国に行けると思って死ぬのは幸せだ。」タイトルとなったセリフより、むしろこの言葉が気になりました。何となれば、アブラハムの宗教、一神教を、煎じ詰めてしまえばこの一文になると思うから。実に見事な…続きを読む
信仰とは神からの恩恵を得たいがために行うものだが、当の神は何もしない。当の神は何もしないが、神を想うことによって、何かしらの恩恵は得られる。「神を想うこと」というのは、信仰とは違うようにも思えま…続きを読む
この言葉を、遠藤周作は「旧約聖書 『詩編』 第22編」を暗唱していたにすぎない、と解釈していた。その解釈との差異におや? と思ったのだが、とは言ってもね。救われるのが宗教だし、救われるのが信仰っ…続きを読む
生きるということは、いつだって辛く苦しい。ならば、この生の責任くらいは神に背負ってもらおう、と彼は言う。本作のキリストはなかなかにロックだ。彼が人を惹きつけた理由は、案外こんなところにあったの…続きを読む
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