私の世界
@itast
第1話 私の世界
夏は本当に暑い。雨もよく降るし嫌になっちゃう。虫もたくさん飛んでる。あんな大きい虫に攻撃されたら!なんてたまに想像しちゃうな。小さい頃は水の中が好きだったっけ。でもおさかなさんは怖いの。だって口が大きいんだもん。
よかった。私の記念日はしっかり晴れてくれた。朝から子供たちがキャッキャして道を歩いている中、いそいそと外に出る準備をする。お腹はいっぱいだし1日くらいもつだろう。
いけない。気づいたら昼過ぎだった。外の暑さがピークを迎えてなにもしなくても死んでしまいそう。もう少し・・・。もう少しだ・・・。
夕方になる少し前、急いで外に出た。私ってすごくモテるみたい。いーっぱい異性から声をかけられる。うっとおしいくらい。あっ、あそこに高い建物がある!あそこの上でイケメン探しでもしようかな~。
なんで異性のみんなついてくるのかな。ほんとにうっとおし・・・
「うっとおしいな!!!」
え?何が起こったの?大きい音と一緒に飛んできた何かに一緒にいた異性の3割はぶつかってしまった。そうか。建物だと思ったのは人の頭だったんだ・・・。
やっぱり私、ユスリカなんだ・・・。
本能が言っている。すぐに子供を作らないと明日まで持たないって。そうだ私、食べ物を食べることができないから・・。そっか。だからこの雄たちも必死なんだ。
私の世界 @itast
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