下ネタは突っ込んだら負けだ、比喩的にも物理的にも

壺中天

第1話

「ねえ、君。もし、美少女がベッドの上で股を広げて誘っていたどうする?」

 俺の親友が聞いた。


「そんなビッチはいらん。下ネタは突っ込んだら負けだ、比喩的にも物理的にもな」

 俺はジロリと一瞥をくれてやる。

 ちなみに、比喩的とは漫才師のあれだ。相方へ短刀ドスをかまえて走ったりしない。

 下ネタへ物理的にとはあれだ。ズボンのベルトに手をかけ、いきりたった――いや、18R発言はすまい。


「ビッチじゃないよ。まっさらな処女だし、君限定のヤンデレだよ。ねえ、君は僕が嫌い?」

 俺は負けた――。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

下ネタは突っ込んだら負けだ、比喩的にも物理的にも 壺中天 @kotyuuten

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ