第3語 力の使い道

あの事件のあと、京介のところには他の学生が詰めかけ教師たちも集まってきて京介は質問攻めになったが、コトハの力も借りてなんとか京介は無罪放免となった

~~~~~


「いやぁ~、一時はどうなることかと思ったよ~。無事無罪放免になってよかったねぇ。ケースケ」


コトハがムスッとした顔で席に着いている京介にそう言った。

京介はムスッとした顔で答えた


「ああそうだな、お前には世話になった、無罪放免になったのはお前のおかげだ。とでも言って欲しいのか?俺は今無性に腹がたっているんだ。話かけるな」


あまりにも不機嫌そうに答えられたのでコトハは少しムッとしてこう言った


「もぉ~、なんでそんなに不機嫌なのぉ?無罪なんだからいいでしょう?」


そうすると、京介は面倒臭そうな顔をしてこう言った


「だから話かけるなと言っているだろうが。無罪だろうが無罪じゃなかろうが、あれだけの人間に囲まれて質問攻めにされたのだ、多少不機嫌になることも必然であろう」


すると呆れた顔をしてコトハが言う


「わかったよ。でもちゃんと機嫌なおしておいてね~。放課後は学校案内したげるからさ」


それを聞いて京介は鼻で笑う


「ふっ」


そして先生が教室に入ってきて、

長い長い授業が始まった‥‥‥

ーーーー

一日の授業が終わり、舞台は放課後の学校案内‥‥


「さぁーて!授業も終わったし、案内したげるよ!!ケースケ!」


「1日」


「え?」


「1日たっても誰も俺に挑んでこない‥‥‥いや、正確にいえば一人挑んできたやつがいたがあれは道端に落ちている犬の糞と大して変わらんようなやつだ‥‥‥」

「これは由々しき事態だ!!わざわざ一番能力者の多いこの学校に来た意味がない!!!」


京介とコトハだけになった放課後の教室で、京介が叫ぶ


「えぇ~~。あの自己紹介の時の目標、本気なんだ」


「当たり前だ。俺は嘘と冗談はあまり好きじゃないのでな」


「ふ~ん。強くても力を使うとこがなきゃ意味ないんだね」


「そういうことだな‥‥‥」


コトハの一言で京介はあからさまに

落ち込んだ


「ま、まぁいいじゃん!朝の時みたいに戦闘以外のことで使えばいいだけでしょ?」


コトハが落ち込んでいる京介にフォローを入れると、京介は納得できんという顔で答えた


「それもそうだが‥‥‥やはり俺は戦闘に使ってみたいものだな」


「そういうもん?」


そういうものだ。京介がコトハの問いにうなずきながら答える


「じゃあさ、新しい部活作ろうよ!

人助け部?的なやつ!今なら多分間に合うよ!部員さえあつめれば」


「人助けぇ?なぜ俺が人助けなどしなくてはならんのだ」


コトハの提案に、京介は目にみえて嫌な顔をする


「もぉ~、バカだな~ケイスケは~」


「くっ、馬鹿にしおって、バカとはなんだこの乳牛女が」


京介の稚拙な罵倒をスルーしてコトハが続ける。コトハにとっては、

乳牛女とは褒め言葉なのだ


「だからぁ、人助けってんだから、悪いやつをこらしめてやるってのもあるでしょ?こらしめる=戦うってことにはならない?」


「むぅ、一理ある‥‥‥か?」


京介は首をかしげるがコトハはさらに続ける


「じゃあ決まり!さっそく明日部員集めしよ!多分まだ部活決まってない人もいるだろうし」


「まぁいいか。なかなか面白そうだしな」


「部活の名前は~~、どうしよ?

ボランティア部とかでいいかな?」


「ありがちな名前だな‥‥‥もっとこう‥‥‥あるだろ」


「う~ん‥‥あ!ヒーロー部なんてどう!?かっこよくない!?」

「学校の平和を守る‥‥愛と正義をこよなく愛す部活‥‥‥って感じで!!」


「いいんじゃないか、それで」


「へ?」


コトハは冗談半分で出した意見に、

京介が意外にも食いついてきたので

驚いてしまった


「いいんじゃないか、と言ったのだ。愛と正義‥‥少し気に食わないが、今の俺には必要な感情だろう」


「意外とこどもっぽいんですな~。京介くんはぁ~」


「うるさい。そういうわけではない」


こうして、ヒーロー部の設立を決意したコトハと京介。

果たして彼らは、部員を集めることができるのか!?


「あ!学校案内忘れてたぁ!!!」



To be continued!!













































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