第2話出会い

俺は、トイレに行くため廊下を歩いていた。

午前授業が終わった昼休み、トイレにいったら寝ようかな~なんて考えてたため、少々ぼけっとしていたらしい。


すると…


ドンッ


なにかとぶつかった。

「大丈夫か?…あ…あぁ」


ぶつかったのが人だとわかり声をかける。

のだが…

ぶつかったのは超絶美少女。

健康的な肌。

シャープな顎

艶やかな長い髪。

腰まであるのだろうか…

そしてなにより…


しまりのある美しい長い脚。


なんてすばらしぃぃぃぃ‼


なんて思っていたのだが。


「ッチ、いてぇんだよ❗」


え…?俺がなぜ脚フェチになったのか。

脚は女の性格を表していると思っていた。

脚の綺麗な人は、身だしなみに気を遣い自分を高めようとする努力を怠らない人だ❗


美脚に悪い人はいない‼

なんて思っていたのだが…

検討違いだったようだ。


「す、す…ませ…ん」


あまりのギャップに言葉がでなかった。

かわいい人と話すのが苦手と言うのもあるが…


「きいつけて歩け、ったく」


彼女が持っていた教科書がばらまかれてしまっていた。

俺がせっせと集めていると、


「触んな‼」


押し倒された…なんて女だ!せっかくひろってんのに…


教科書を拾い終わるとすぐに行ってしまった。


はぁ~かわいいとか思って損したわ。

なんて思いながら立ち上がると、白い紙を見つけた。

なんだこれ。どうやら数学のテストのようだが、その点数に驚いた。


15点。


左上には、前期復習確認テストと書いてある。


え、え~。問題を見たところ、本当に復習だ。しかもめちゃくちゃ簡単なやつ。

どんなやつだこいつ…と名前を見てみると、


春波マリア


知らんなだ。新入生か?

小中高一貫の学校なので知り合いは何人かいる。それでも知らないと言うことは、高校で入ったのだろう。

こんな問題も解けないやつが高校からなんて、この学校も終わりだな。

なんて思った。


ーーーーーーーー次の日ーーーーーーーーー

俺は教室で飯を食っていた。

アニメをみることが少なくなった俺はどうやったら脱インキャできるかを考えていた。

のだが…


ガラガラドンッ‼


扉を勢い良く開けて入ってきたのは

睨みを効かせた、昨日ぶつかった女子だった。

めちゃくちゃ不機嫌じゃん。

誰か知り合いがいるのかと目で追っていると、

俺の机の前で立ち止まり。


「話がある」

.


きたぁぁぁぁぁぁ‼俺に告白?

この子、俺の事いつ見つめてたんだろ。

いやあ、遂にモテ期再来ですかね~。

あは、あはあは( ´∀`)


大間違いでした。




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特進インキャに、恋するなんて 尾木岩夫 @ogi0708

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