ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ゼルダ新作は2D、3D…に続く「第三の波」をゲーム史にもたらすか? ゲームデザインの徹底分析で浮かぶ任天堂の“新境地”【寄稿:元任天堂・岡本基氏】

http://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/zelda-okamoto


ゲームデザインの派閥にはアクション派とRPG派があり、ゲームが3Dベースになる過程で両者は融合していった(僕の考えでは、この融合から日本のRPGは取り残されている)


RPG派の有力なゲームデザイナーであるウォーレン・スペクターは、スクリプトではなく環境シミュレーションによって新しい物語体験が生まれることを予てより示唆していた


アクション派の代表格であり、2D、3D問わずゲームのスタンダードを幾つも生み出した任天堂が、RPG派の悲願だった環境シミュレーションに舵を切ったことで、この記事の筆者からすると、ようやく時代がスペクターに追いついたという感じなんだろうか?


自分もFFを題材に、これからの物語体験にAIは欠かせなくなるという論考( https://kakuyomu.jp/works/1177354054883053198/episodes/1177354054883053812 )を書いているので、その昂揚感はわかる


シナリオ(ここで言うスクリプト)の制約から自由になることが欧米のオープンワールドだったのに対し、システムの制約から自由になること(求められる答えが一つではないシステム)が日本のオープンワールドという気がしている

小島秀夫がMGSVの自由潜入でやりたかったことと、BotWのオープンエアーは実は同じなんじゃないだろうか?


BotWにはガノンというボスが設定されているという明確な違いがあるけど、長き眠りから目覚めた主人公が、各地に散らばる記憶媒体を辿ることで進行するシナリオ構造にも共通点が窺える

そして、スペクターに批判された小島でさえ環境シミュレーションを意識したシナリオ構造を導入したこと、それによりバディというNPCが登場したことから読み取れるように、やはり、これからの物語体験にAIが欠かせなくなるのは間違いなさそうだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

電ファミニコゲーマー コメント集 田中永慈 @tragicredeemer

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ