たマねぎ
@1029teru
第1話 始まり
ジリリリリリリリリリリリ。ジリリリリリリリリリリリ。
「。。。」
ジリリリリリリリリリリリ。ジリリリリリリリリリリリ。
「。。。。」
ジリリリリリリリリリリリ。ジリリリリリリリリリリリ。ジリリリリリリリリリリリ。 バンッ! シーン
「朝からうるせーな!」と怒りながら、恵輔(けいすけ)は昨晩、自分でセットしたはずの目覚まし時計をぶっ叩いた!
ふたたび眠りに就こうと横になると1階から「恵輔~!今日は試合でしょー!」と母の怒声が飛んできた!
(しまった) 先ほどの目覚まし時計は7時31分を指している。ベッドから飛び起き、階段をかけ下りると母が朝食の準備をしながら呆れた顔をして おはよう と言った。 小さな声で おはよう と返し、洗面所で顔を洗い、いつものジャージに着替えた。
「いってきまーす」
「ちょっとご飯はー?」と叫ぶ母の声を無視して恵輔は勢いよく玄関をとびだした!
父に入学祝で買ってもらった自転車にまたがり、恵輔は自分の通う高校へ向かった。
向かう途中
「恵輔!お前も寝坊かー (笑)」と朝には
ふさわしくない大きな声が後ろから聞こえた。
振り返るとそこには小学校からの親友で恵輔と同じサッカー部に所属している岡田がいた!
「おはよう岡田!そーなんだよ。昨日なかなか寝つけなくてさ~」
「俺も昨日は コレ と遅くまで盛り上がっちまってよ~ (笑)」と岡田はニヤニヤしながら小指をたてた。
岡田は小柄な体だが、少し幼い整った顔に、かなり天然なキャラが母性本能をくすぐるのか、女性にはよくモテる。
「けっ!女がいるやつはいーよな!ほら遅刻するから急ぐぞ。」恵輔は岡田を置いてくようにして自転車をとばした。
二人が学校についたのは7時59分だった。
「あぶなかったー!」二人同時に言うと顔を見合わせて大笑いした。
「お前ら笑ってないで準備しろ。アップ始めるぞ!」と少し顔を険しくして近づいてきたのはキャプテンの照ノ内だった!
「おー!照(てる)今日も張り切ってるな!」恵輔がからかうと照ノ内は少し笑って、
「からかうなよ。さっ行くぞ!」と声をはりあげた。
たマねぎ @1029teru
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