明けない夜の物語

こんしぇる

エピローグ:明けない夜

 ―――――”明けない夜は無い”。と言う言葉がある。だが、俺はそうは思わない。

 現に今だって何年も、何十年も終わりの見えない戦争が続く。そして、科学技術だって急速に発達している。これは、一見悪い事のようには思えないが、今ではクローンの作成は愚か、人体に戦闘用に開発された肉体強化剤や人体に特殊な影響を及ぼす薬“Atumvaccine” (通称:創成の薬)を投与し戦争に送り込むことだってある。この”創成の薬を”投与された人間は身体が鋼鉄になったり火を吹いたりするなど昔では考えられなかった様なことが起こっている。

 こんな、急速な科学技術の発達で戦争はさらに悪化し、昔はよく目にした楽しそうな顔や幸せそうな顔は無くなり、今では憎悪に満ちた顔で溢れ帰っていた。

 ここには、犬も居るなければ猫もいない。ましてや、花なんて1輪も咲いてない。

 あるのは戦車や荒廃した地べただけだ。

 ――――「だから、俺は、この世界が、大嫌いだ・・・」

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明けない夜の物語 こんしぇる @konsyeru0521

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