ゆとり、ゆとられ

2.『子供には将来がある、という言葉。』

子供には将来があるとか、自由とか言うけど、才能なんて結局は選び続けたその先にしかないと思うのだ。

要は、子供の自由度なんて、「まだ選択していない」ということだけなのだと。

今、わたしがここにいるのは、他ならない自分が選択してきた道が後ろにあるからであって、その選択が間違っていたと過去を嘆くのは、その当時の自分を否定しているだけでひどくみっともないことだ。

逆に今の自分が将来、わたしによって否定される日がくることなど、微塵も思わないのだろうか。少なくともわたしは過去の自分も、その選択にも後悔していない。今の場所の不満は、今の自分にしか解決できないのであって、それを過去の自分の所為にするのはお門違いも甚だしい。

老いていくことは

当たり前で

悲しい

成長していくことは

難しく

楽しい

子供の時に教えられるべきは、無限の可能性があることではなくて

老いていくとともに

成長するとともに

確実に

可能性が狭まっていくし広がっていくという相反する冷たく暖かい事実。