第3話 俺の仲間たち

 入学式の1時間前に学校に到着してしまった俺と桜は、その後もしばらくの間、話をしていた。お互いに母親がいないことや、野球が共通の趣味であることなど、今日の1日だけでも仲良くなれた気がする。向こうがそのように思っているか否かは別問題として…(;・∀・)


 話し始めてから23分と47秒くらい(この数値は適当な値なので、華麗にスルーしてあげてください)が過ぎた頃、俺の中学校時代の2人の友人たちが到着したようだった。俺の中学校からは7人この学校に入学するらしい。もとより、中学時代は、俺の学年の人数が多かったため、全員は把握することができていないが、これから知り合うことになるだろう。たった今到着した2人の友人たちは、俺と同じクラスであるようだった。俺を見つけるなり、ハイテンションでこちらへ向かって来た。2人のうち、女の子が広美、男の子が虎徹である。この子たちはナルシストだから、多少クセが強いな(´・ω・`)いや…、多少どころではないかもしれないな…(´・ω・`)それは俺も認めていることである(´・ω・`)この2人とは、幼少期からお世話になっている。引っ込み思案で目立たなかった俺に初めて声を掛けてくれたのが、この2人だった。今でも2人への感謝の思いでいっぱいだ。


広 美:よっ(^^)/あらしもウチらと同じクラスか!よろしくなのです★彡

あらし:ああ、幸か不幸かな(^^♪

虎 徹:不幸はおかしいだろ!俺みたいなプリンスと共に生活を送ることができるなんて、天国以外の何物でもないだろ(^^♪あらしちゃん、良い響きだ。かわいい子猫ちゃん(^-^)

あらし:おっしゃっていることの意味が分かりませんが(^-^)

虎 徹:何で分かんないんだよ(;・∀・)

広 美:ところで、あなたもあらしの知り合いなの?

 桜 :はい、本日知り合いました。

あらし:この子は、川上桜さん。仲良くしてあげてほしい。

虎 徹:2人の馴れ初めはいつですか?

広 美:今日知り合った言うたやないかぁ~い!

虎 徹:ですよね(笑)

あらし:こんな2人だけど、仲良くしてあげてね。

 桜 :もちろんです(・∀・)/

あらし:変な漫才みたいなノリで申し訳ないな(´・ω・`)

 桜 :大丈夫です☆彡私、生まれてからずっと大阪なので!


 桜さんが理解のある人で本当に良かった。桜さんとなら、この2人のナルシストたちも上手くやっていけそうだな!入学式まであと28分と51秒(この数値は適当な値なので、華麗にスルーしてあげてください)である。緊張する…。


                      第3話 俺の仲間たち 終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

@tj0924

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る