第3話舞い降りた天使
「じゃ、すいませんが…。」
「はいはい。」
「梅さん、お世話になります。」
「…。」
ツンツンッ…
「坊っちゃん…。」
隣にいた梅さんに脇腹をつつかれ、小さな声で言われた。
「はい。お世話になります。」
「…。」
場違いな返答をし、皆に笑われる。
「じゃ、ママ気を付けてね。」
「あ、うん。行ってきます。宜しくお願いします。」
何度も何度も璃子ちゃんのお母さんが頭を下げ、出掛けていった。
「ほんに大変ですしね。さっ、璃子ちゃんも坊っちゃんも…」
「…。」
「坊っちゃん…」
何度呼び方をやめるように言っても、昔の人は頑固過ぎて…やめない。
「じゃ、私も帰らないとな。じっさん、首をながーくして待ってるべ。」
梅さんが、いそいそと帰り仕度を始めた。
「あー、梅さん。忘れ物。」
取引先から頂いた菓子を箱ごと渡す。
「ほんに、ありがたやありがたや…。」
「梅さん、ほんと気を付けてね!!」
「璃子ちゃんも坊っちゃんも、おやすみなさい。」
こちらも、何度も何度も頭を下げ、帰っていく…
残されたのは、俺と璃子ちゃん…
み、妙に緊張してきた…
「どうしたんですかぁ?!お茶、入れましたけど?!」
いきなりの声に、驚いた。
「あ、うん…。」
何故か自分の家なのに、借りてきた猫状態の俺にたいし…璃子ちゃんは、のんびりとお茶を飲んでる。
「祐治くんて、ほんとに社長さんなんですね!!」
「へっ?」
どうやら、梅さんから色々と聞いてるらしく、梅さんの茶飲み友達の一人らしい。
「会社は小さいけどね。いつも、あいつには怒られてる…」
「結城さんでしたっけ?あそこの写真の…」
壁に貼られてる新社長記念の集合写真…
「あぁ…。結城とは、中学の頃からの付き合いで…」
「長いですね。」
と、まぁ話をしつつ、部屋の中を案内していった。
ガチャッ…
客間に入り窓を少し開け、風を通した。
「広いし、薔薇が凄く綺麗!!」
「触ると…」
「きゃっ…」
言い終わる前に、薔薇の棘で、璃子ちゃんは、指を怪我し…
「ジッとしてて…」
白くて細い指先を自分の口に入れ、舐めた…
「あの…祐治くん?」
で、我に反り…
「今日、明日、ここ自由に使っていいから。お風呂は、下だ。トイレも下だけど…この部屋、ついてるから。」
「はぁ…。部屋にトイレ…。凄い。」
凄いかどうかは、わからんが…
「菓子とかも棚に入ってるし、腹が減ったら…」
「はい。何から何まで、ありがとうございます。」
お礼を言われてるだけなのに、照れる…
「なんかあったら、すぐくるから。部屋、隣だし…」
「はいっ!!」
ドアを閉め、自室に入るも何故か璃子ちゃんが気になる…
「年甲斐もなく、本気で…」
変に思われるだろうか?
もし、好きだと言ったら…
「なにがです?」
「えっ?」
ドアが開いた事も、璃子ちゃんが傍にいた事も、気付かなかった。
「これ…なんですか?ラムネだと思って、食べたんですけど、苦くて…」
璃子ちゃんが、手にしてるピンク色の箱は…
「なんですか?」
媚薬…。確か、前付き合ってた女と…
「た、食べちゃったの?」
「はい。頑張りました。」
『そこは、頑張らなくてもいい!』
「く、薬かなー。どこにあった?」
「棚のとこですけど。」
「あ、あ、そう。ありがとう…」
小箱を受け取り、ベッドボードに置いた。
「どっか、悪いんですか?」
「い、いや…。」
「恋の病ですか?さっき、好きだととか言ってました。それに…」
「えっ?」
思わず声に出してたらしい…
璃子ちゃんが、ベッドに腰かけた。俺の隣に…
「梅さん言ってました。近頃の坊っちゃん、ため息ばっかついてるって!!」
『そうなのか?』
「好きな人がいるんなら、その人にちゃんと言った方がいいです。」
「はぁ…」
『でも、言ったら…』
「私もおっきくなったら、ちゃんと言います。」
「璃子ちゃん…いる…の?」
「はい。最初は、わからなかったんですけど、その人といると妙にドキドキするんです。ほら…ねっ!!」
俺の手をいきなり取ったと思ったら、璃子ちゃんの胸に…小さいが丸みがあって…
「た、確かに速いね…。」
『今時の子って、大胆だな。』
余計にドキドキ…
「あのっ!!」
「は、はい。」
思わず背筋が…
「年齢差が…確か…16だとダメ…ですか?」
「さぁ?どうだろ?」
『璃子ちゃんの好きな男って、俺と同じ年なのか…。学校の先生か?』
言う前に、振られた?
「その人、毎日毎日夜遅くまでお仕事してて、会社の人にも怒られたりで…」
『俺と似てんだな。そいつも…』
「でも、その人と話してると凄く楽しくて、時間が立つのが早いんです。変ですか?」
「まぁ、好きならいいかとは思うけど…。」
『付き合うだけの過程なら…』
「じゃ、次は祐治くんの番です。」
「えっ?言うの?」
「私だって、言うの恥ずかしかったし…。これで、おあいこです。」
『なんか、変な気持ちだ…。』
「俺が、好きなのは…」
『言おうか?やめようか?』
「…。」
「えっと、その…璃子ちゃん!」
いきなり抱き締めて、半ば強引にキスしていった…
どれくらいキスしてたのかわからないが…
唇を離した時の璃子ちゃんの涙目だった…
「あっ…ご、ごめん。その嫌いになるならなればいい。その…俺は…」
「なんか…はい。ありがとうございます。」
「…。」
『強引にキスされて、ありがとう?』
「年だけど…その…本気で…好きです。」
『言ったーーーーっ!!さよなら、俺ーーーーっ!!』
「はい。私も…好きです。」
「…。」
『いま、なんと?』
「いま、なんて?」
「えっ…」
途端に顔が真っ赤になった…
「い、言わない!恥ずかしい!」
なんとなく、また抱き締めて、極自然にキス…
「好きだよ。」
「はい…」
顔を近づけると胸が当たるから、璃子ちゃんの鼓動が伝わる…
「俺、こんなんだけど…」
「はい…」
ベッドの上で抱き締めながら、何度もキスを楽しんだ…
璃子ちゃんの足がモゾモゾと動いてるのがわかる…
だから、ちょっとだけ胸を…触ったら…
ピクンッ…
身体が、小さく反応した。
「可愛い…」
ブラウスの下に手を滑り込ませ、直に触っていく…
うぁっ…あっ…
『割りといい反応だ…』
今度は、スカートをめくって、下着超しに丸みのある丘をゆっくりとさすってく…
ひゃっ…あ…あ…
『これは、嫌がるかな?』
おもむろに手を突っ込み…中へ…
はぁっ!!んっ…あ…っ…
璃子ちゃんの丘は、ツルツルしていて、中を開くとかなり…
だから、何度も何度も小さな突起を探すかのように往復し…
はぁっ…んっ…んっ…んっ…
「ゆう…じくん…はふぅっ…」
ゆっくり…強く…ゆっくり…強く…
ひゃうっ…らっ…やっ…はっ…
んっ…めぇーーーーっ!!
『あらら…イッちゃった?』
璃子ちゃんは、キスの次にイク事を覚えたみたいです。
はぁっ…はぁっ…はぁっ…
『イキ顔も可愛い…』
服超しでも、璃子ちゃんの胸の辺りが、上下に揺れている。
「ビックリした?」
「は、はひ…。これって…あの…」
璃子ちゃんを抱き起こし、備え付けの冷蔵庫から冷たく冷えた烏龍茶を飲ませてあげた。
ふぅっ…
「ありがとうございます。でも…これって、その…赤ちゃん…」
「出来ません。」
『それだけで、妊娠したら、俺は子沢山になる。』
「でも…」
顔は、まだ赤いが…目が…トロンとしてるな…
「気持ち良かった?」
と耳元で言う。
「はい。気持ちいいかわかりませんが、ほわぁぁと高くなって、ゆーっくり沈んだ感じです。」
『ほぉーっ、なかなかの言い方。』
「これは?」
璃子ちゃんを膝に乗せ、背後から胸を揉みつつ、小さな丘を刺激していくと、これまた…
「ひゃんっ…んっ…んんっ…」
目を閉じ、俺の方に身体を預けるようにしなだれてきた。
『でも、流石に挿らない、か?』
璃子ちゃんの手が、太股にあたり指先に力が入ってるのがわかる…
「璃子ちゃん…バスルーム行こうか?」
少し身体が、動いた。
「色々教えてあげる…」
璃子ちゃんを抱き抱え、脱衣ルームで服を脱がし、俺も裸になった。腰タオルはした。
チェアに俺が座り、膝に璃子ちゃんを座らせ、背後から胸を…
ピクンッ…
あぁ…っ…んっ…
薬が効いてるのか、感度も最初より良かった…
「ゆう…くん…んっ…」
「いいよ。ここには、俺と璃子しか居ないから。声たくさん出して…」
足を大胆に広げ、片手で胸、片手で小さな丘の中にあるクリトリスを刺激していく…
あぁっ!!んっ…んっ…あ…
「どう?気持ちは?」
「気持ちいい…あ…熱い…」
どんどん触り続けると璃子ちゃんの中から、透明なサラサラとした愛液が流れてくる…
はぁんっ!!
試しに指を中にちょっと挿れただけでも、身体を震わせこの声…
「ゆうくん…はっ…んっ…また…あぁっ!!」
「いいよ。いっぱい、イッて…」
俺のも勃起していて、カウパーが出ていた…
あっ…あっ…はっ…んっ…んぁぁぁっ!!!
一瞬、璃子ちゃんの身体がグッと反り、胸が固くなった…
はぁっ…んっ…はぁっ…
暫く、キスを楽しみつつ、湯に浸かりじゃれついたりし、ベッドルームへ…
ゴクンッ…
「えっ?いいの?」
「はい。私も何度も気持ち良くさせてくれたんで…。こうですか?」
少し萎えかかった俺のペニスを手で優しく持ってから璃子ちゃんの口に…
『あったかい。教えても居ないのに、舌がチョロチョロ動いてる…』
ハァッ…
「凄いよ、璃子…アァッ…」
ネットリとして絡んでくる…
ウウッ…ハァッ…
「吸ってみて…」
ヂュッ…ヂュポッ…
小さな口を一生懸命上下に動かし、俺のをしゃぶる璃子ちゃん…小学生とは思えない横顔。
「あっ…駄目だ。璃子!あっ…出…ちゃった…」
静かで薄暗い部屋に、裸の璃子ちゃんが、口の中に出た精液を…
ゴクンッ…ゴクンッ…
飲み込んでく音が聞こえてくる…
『嘘…だろ?全てが初めての筈なのに!薬のせいか?…にしても…』
一生懸命な璃子ちゃんを凝視するのが、やっとだった…
ケホッ…
「大丈夫?」
「なんか、変な味でしたけど、好きな人のだから…」
そえは言っても…
薬の効果なのか、璃子の俺に対する愛なんか…
だから、今度は俺が璃子ちゃんのを舐めて…
何度も何度もイカしてあげた。
「おやすみ…。」
「はい。おやす…みな…」
あまりにも疲れたのか、璃子ちゃん、裸のまま眠っちゃった。
それからも何度かコッソリと璃子ちゃんと会って、快楽の時間を楽しんだ…
棘のない薔薇 @yuya_aikawa
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