第3話戸村 磨希

雨も止み、沙津希が加わった3人は2階の第4棟に進むことにした。

夢「でも、何で第4棟なの?」

沙「私も気になった」

翔「第4棟は、俺と磨希が付き合っていた頃いつも校内で会っていた場所だから、もしかしたらそこにいるかもしれないと思って...」

翔は少し寂しそうな表情で言った。

「だ、れ...?」

少し先の階段の方から小さな細い声が聞こえてきた。

「たす...けて...」

夢「助けてって...」

(もしかしてメールの送信者...?)

夢は血相を変えて走り出した。

沙「ゆ、夢!?」

翔「どうしたんだよ!おい!!」

たどり着いた階段の1段目に縄で縛り付けられている小柄な女性が転がっていた。

夢「ま、磨希先輩!」

夢は縄を解こうと縄に手をかけた

しかし、女の夢には固すぎて解くことが出来ない。

翔「夢!」

沙「あ!お前!磨希じゃないか!!」

磨「沙津希!」

翔「磨希...今、縄解いてやるからな」

翔は持っていたキリを縄に刺し、引きちぎった。

磨「く、苦しかった...」

沙「大丈夫かよ...?」

夢「磨希先輩...どうしてこんなことに...」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

紅の学び舎 むとゅむとゅ @pinkproject

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る