人の知る文明が崩壊し、大自然が人類を上回る「存在」として君臨している世界。そこで生きる一人の少年が、ソラから訪れた一人の少女と出会うことで始まる物語……。ボーイミーツガールであり、SFであり、人間と自然の調和を唄う作品であったように思えます。個人的には、バイク搭載AIちゃんがユーモラスで好きです!
アフターホロコーストな世界で出会った少年と少女。彼らの旅の果てには、何が待ち受けているのか?温故知新の冒険物語です。
文明は衰退したのに、物語全体に退廃とは違う力強さが漲っている。それはたぶん主人公を取り巻いているのが荒々しい自然だからかもしれない。動物や植物など当たり前のものが当たり前でない世界観に魅せられます。躍動感と臨場感があり、世界観を描き切る文章力にただただ「すごい……」とため息をついてしまう。主人公や巫女はもちろん、この世界のキャラ達がどこへ向かうのか、どこに行きつくのか、ひたすら追いかけていたくなる!