夜空の燕 2

今年のクリスマスは最悪だ。

ここ何年もクリスマスの二日間が休みなんて事はなかった。

まさか離婚した時にかぎって…。


まぁ人生なんてそんなものだ。


ーういしんー


「燕はクリスマスは休みか?」


「多分。」


「休みは家に帰るのか?」


燕は住み込みらしく、

休みはあまりないらしい。

多分…。


実際言葉の壁ってやつは、

なかなか本当のところはちょっと曖昧だ。


「荷物はいつ届く?」


「わからない。多分4〜5日後。」


「オッケー。届く時📩します。」


「待ってるね!」


「でもわたし24日まで家に帰りません。」


「オッケー。」


私は来年で40歳になる。

私は今年離婚した。

燕は一回り年下だ。

幸せとはいったいなんだろうか?


転職してかれこれ1年近くたつ。

女性は根本的に男性と違う事を嫌と言う程味わってきた。

それでもなお女性を求める私。

きっと彼女が(元妻)が変わっていたワケではなく、

女性とはそういうもので、

男性とはそういうものなのだ。


曖昧なようで、

正確な文言ではないだろうか?


それでも私は燕と一緒にいたいと思うのだ。


ーういしんー


「わたしの母言う。プレゼント届いた。ありがとう。」


「食べ物ばかりだよ。」


「時間ながい大丈夫か?」


「大丈夫。食べ物と燕の服も入れたよ。」


「ありがとう。わたし24日に帰る。」


「また服着て写真送ってね。」


「はい。」


最近私は悩むのだ。


ジェネレーションギャップのみならず、

ラングエッジギャップに私達はどこまで耐えられるのだろうか?

どこまで私の想いは通じていて、どこまで共感できているのだろうか?

愛はいったいどこまで国境を超えられるのだろうか?

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FMradiostation jin @4362

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