シリアスなけものフレンズが見たい?
『「けもの」の本能』は、その需要を十二分に満たしてくれる最高にシリアスなアニメ本編IFです。
最初のページをご覧ください。プロローグです。
「食べないでください!」
「食べないよ!」
この懐かしいやり取りを思い出しているかばんちゃんのシーンから始まります。
が、なんと、かばんちゃんは今、まさに危機に直面していました。
そう。理性を失ったと思われるサーバルちゃんに、食べられようとしているのです。
衝撃的、かつ読者を引き込む見事なプロローグです。
さて本編ですが、この作品は、アニメ本編11話からのIF展開になっております。
キンシコウらハンターによって避難させられたかばんちゃんとサーバルちゃんまでは原作どおり。
超巨大セルリアンに苦戦しているハンターも、アニメどおりです。
が、その後の展開が驚きの連続です。
この超巨大セルリアン、アニメで軽く示唆されつつもそうならなかった展開。
「巨大になりすぎて自滅する」が、現実のものとになります。
そして、それは自爆と言っていい程の強烈な爆発となり、セルリアンを巨大にするに至った『溜め込んでいたサンドスターロウ』を爆散させて噴出させると言う、大惨事となりました。
その結果は……ご注目ください。
サンドスターロウの影響を受けてしまったフレンズが、凶暴化しています。
あの邪気の無く、優しく、楽しいフレンズが、他のフレンズに襲い掛かっているのです。
しかもジャパリパーク全域かと思うほどの広範囲にわたってその現象は発生しているらしく……
まさに非常事態。
凶暴化を免れたものの、襲われて怪我をするフレンズが続出し、まさにパークの危機を描いた作品となっています。
一体どうなってしまうのか。
どうすれば治るのか、どうすれば助かるのか。どうすれば……
連載中でありながら、アニメ11話から引き継がれたシリアスさが加速し続けたようなこの作品、物語がどう言う形で決着するのかが、非常に気になる二次創作となっております。
優しさが暴力に変わってしまったジャパリパークの危機。
シリアスさを求めている方は、是非、読んでみてください。