古代の陵~允恭天皇陵を中心に歩く

 あるとき、急に、藤井寺市と羽曳野市の陵墓を見たくなった。

 本当に急に。


 こんなときのために、市に資料をちゃっかりもらっており、地図は手元にあったのである。


 朝、なぜか心斎橋でパンケーキを食べ、藤井寺市に向かった。

 まず目指すのは「雄略天皇陵」。

 一周するのにこだわり、道を間違え、市街地で迷うというハプニングがありつつ、そばにある図書館で休みつつ、次は允恭天皇陵へ電車で向かった。


 私は趣味で小説を書いている。

 允恭天皇の息子と娘を好き放題書いているので、おわびをしなきゃ、という思いもあったし、允恭天皇陵の形に惹かれたのもある。


 だが。

 道を間違えた(またか、という声が聞こえる)。

 ぐーぐるまっぷさんで見たら、逆方向に進んだうえに、市街地に入り込み、わけのわからないところにいた。

 疲れ切り、なんとかたどりついた允恭天皇陵。

 空堀もなんとなく素敵で、来てよかったと思った。

 早速「あなたも好き勝手に書いてます、ごめんなさい」とお詫びをする。


 そして、次に向かうは、仲津媛陵。

 私の古代陵墓あるあるなのだが、「このおかたは誰なんだろう……」と思いつつ、参拝していたりする。

 名前だけでは、この方もどなたかわからなかった。


 この陵、半周を陵墓にそって歩けるということで、がんばったのだが、迷いに迷ってからではしかも革靴では、辛くて、だんだん嫌になってきていた。

 配所に行って、「応神天皇皇后なんだ!」とテンションがやっとあがったのを覚えている。


 でも、実際に歩かないと、古墳の大きさは実感できないし、なかなか難しい問題だと思っている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の陵墓めぐり② みや @moromiya06

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ