「九年後」も、ホラー小説とエッセイを混ぜたような(いい意味で)変な作風でそれなりに面白いが、やはり「職員会議」の方が、いろいろな教員や管理職の考え方・しゃべり方などが紹介されていて、自分にとっては面白かった。
実は私が通っていた高校も底辺校でした。この物語ではそう言った学校の生徒の性質やそこでのトラブルといった点も細かく描かれていて、とても現実的だと思いました。リアリティがあるからこそ、人の心に何か響…続きを読む
他の人のレビューにあったけど、この作品は退職小説という形容が合っているような気がする。「自分はこの仕事が合っているのだろうか」といろいろ考えて、最終的に退職に至る。という話は、けっこう身につまされ…続きを読む
この小説は、一人称で書いてあり、作者の実体験が書いてあるような雰囲気があって私小説と言ってもいいと思う。私小説と言えば、病気・失恋・貧乏がテーマだという時代もあったようだが、この小説はそうではなく…続きを読む
第1章は、いわゆる底辺高校の職員会議の様子や教員および管理職の考え方・しゃべり方等が非常にリアルに描かれていて、興味深かった。第2章も、教員を10年くらい勤めた主人公の心象風景らしきものが、夢や幻…続きを読む
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