「九年後」も、ホラー小説とエッセイを混ぜたような(いい意味で)変な作風でそれなりに面白いが、やはり「職員会議」の方が、いろいろな教員や管理職の考え方・しゃべり方などが紹介されていて、自分にとっては面白かった。
この小説は、一人称で書いてあり、作者の実体験が書いてあるような雰囲気があって私小説と言ってもいいと思う。私小説と言えば、病気・失恋・貧乏がテーマだという時代もあったようだが、この小説はそうではなく…続きを読む
「金八先生」みたいに立派な先生が出てくるわけではなく、生徒が出てくる場面もかなり抑えられていて、教師同士や教師と管理職のやりとりが中心の一風変わった教師もの小説。職員会議だけでなく、県の教育委員会…続きを読む
第1章は、いわゆる底辺高校の職員会議の様子や教員および管理職の考え方・しゃべり方等が非常にリアルに描かれていて、興味深かった。第2章も、教員を10年くらい勤めた主人公の心象風景らしきものが、夢や幻…続きを読む
同僚の教員間の対立、管理職への不信感、教員としての自分との対峙。そしてかつての自分とは随分様子が異なっているような、眼前の生徒たち。そんな複雑な要素を職員会議という場に詰め込んで進んでいく物語…続きを読む
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