パークで最も厳しく、そして優しい彼女だから

最終回、黒セルリアンを撃退してかばんちゃんが旅立つまでの一ヶ月。
かばんちゃんに付いて旅に出る前のサーバルとカバの物語。

唯一(?)とも言える世話焼きお姉さんキャラのカバさん――
色とりどりのフレンズの中でも、彼女は特に異色でした。

時に厳しく、時に優しく。

第一話では右も左もわからないかばんちゃんに『ジャパリパークの掟は、自分の力で生きること。自分の身は、自分で守るんですのよ。サーバル任せじゃダメよ』とまで言っています。

ツンデレとかじゃなく、本人のことを考えての忠告です。

そんなカバさんでしたが、最終話では『本当に辛いときは誰かを頼っていいのよ』と言っていました。パークの中でも特に優しいフレンズだった彼女だからこそ、言葉の一つ一つに重みがあります。

この変化も、裏でこんなやりとりがあったからこそ。

かばんちゃんの心配だけでなく
旅の道連れとなるサーバルのことを想って

原作のセリフにさらに重みが加わるような
そんなずっしりとくる素晴らしい作品でした。