真夜中。外を歩いているとふと何かの存在を感じる。もちろん何もいないが、瞬間、闇の不気味さを感じて悪寒が背筋を撫でる。そういう「何か」を感じさせる息遣いが、この物語には潜んでいる。ホラーとしては勿論、誰にも共感されない悩みを持つティーンエイジャーである七子の成長物語としても読み応えがある。
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小説に限らず、ホラージャンルにおいて人体を恐怖発生装置にするとどうしてもゴア要素に引っ張られてしまい作品自体が飲み込まれてしまう危険があるのだが本作では恐怖という感情に主軸を置くことで発生装置のまま…続きを読む
何が本当で何が幻か捉えられない描写がゾクゾクします。魅力的な登場人物と衝撃的な展開に終始目が離せません!読後の余韻が素晴らしいです。師匠シリーズなど好きな人にも強くオススメします。もし叶うなら、…続きを読む
とても恐ろしく、美しく、そして……優しい、物語です。この作品は夜のように静謐な一枚の絵画。描かれているのはある一人の少女・七子と、彼女を取り巻く世界。彼女の傍にいるのは、恐怖を好む、美しいひ…続きを読む
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