ゆっくりですが最後まで読ませていただきました。
流れるような物語でとても読みやすく、個性的なキャラクターも面白くて良かったのですが、自分はこの作品で今までにない感覚になったので、そちらをメインに記載させていただきます!
前半の『白と黒』は、家で一人静かにファンタジー小説を読んでいる感じで、後半の『魔力を喰らう細菌』は、突然公園に移って名もなき天才作家が紙芝居を読み聞かせしているところに来たという感じがしました。
文体からそう感じたというのもありますが、前半をしっかり読んでから後半に移ることで、小説から紙芝居(一人から複数)という不思議な感覚になりました。
最初は自分だけで読んでいて、気付けば目の前には紙芝居があり、周りには一緒にワクワクしてる人たちがいる。
ちょっと自分でも何言ってるか分からなくなってきましたが、そんな感じです!(笑)
とにかく、今までにない不思議な感覚になって面白かったです!
ありがとうございました!
流行りの影響か「異世界」と聞くだけで「転生」や「チート」を連想してしまい、このジャンルはついつい避けがちなのですが、これはそんな私でも最後まで楽しむことができました。
いわゆる異世界モノのお約束はなく、主となる設定から作者さまのセンスが光ります。
読みやすい文章で、普段あまり読書をしない方にもオススメです。構成もweb小説の強みをうまく活かしていて、毎話ハラハラドキドキとさせられました。
また、私がこの小説を抵抗なく楽しめた一番の要因として、「キャラ立ち」が挙げられるでしょう。個人的には、異世界モノというより、ファンタジー要素の濃い現代ドラマを読んでいるような感覚でした。
ひとつ言わせていただくとすれば、作品全体が小さくまとまりすぎている印象を受けたので、設定やキャラをもっと掘り下げた、長編版をぜひ読んでみたいです。
……などというわがままを込めて、今回は★2つで。
楽しい時間をありがとうございました。
追記
紹介文をよく見たところ、電子書籍で長編版を販売中とのこと。
★3つに変更させていただきました。