第1話 女王再臨

01



鬼ヶ島から離れた場所にもう一つ小さな島がある。そこにも勿論鬼がいるのだがここにいる鬼たちは皆問題を起こした悪鬼ばかりで島に収容されているのだ。

殺人を犯した鬼や金をだまし取った鬼、果ては下界へと干渉しようとした鬼が収容されている。

島から数キロある鬼ヶ島に行く道は海の上にあるたった一つの赤色の橋だけ。島の周りは荒れ狂う波ばかりで鬼であってもその波の中で泳ぐことは困難でなんとか泳ぎ切り鬼ヶ島に付いたとしても疲れ切った体で捕まえに来た鬼を相手するのは無理だ。

さて、この島には凶悪な鬼たちを収容するという大事な役目があるわけだが、なんとこの島にはあの最強最悪の『鬼喰い』の名で恐れられた鬼の女王もいる。

女王がいる場所はまず光が一切届くことなく島の地下深くに封印されている。女王自身の力ではその封印を解くことはできないし他の鬼でも解くことはできない。解くことができるのは現女王と封印した英雄のみ。きっと全盛期の力があれば封印は簡単に解けただろう。だが今封印されている女王は持つ力を抜き取られた言わば搾りかす。今までもそしてこの先も絶対に封印が解かれることはないだろう。

彼女はもうずっとこのままでいる。これからも、きっと永遠に。



02



真っ暗な収容所を小さな提灯を手に歩く少女がいた。小柄だが体つきは大人の女性も羨む程の物を持っている。頭には血の付いた包帯を巻きゆっくりと収容所の最深部へと足を進める。

おかしいことに彼女は自分が何故こうしているのか分かっていない。提灯を手に誰も行きたがらない最深部に行く意味を思い出すことが出来ないのだ。

少女は記憶喪失だった。頭に巻いている包帯がその事を裏付けている。

気が付けば自分は収容所の最深部の見回りの役になっていた。少女の意見など聞かずに強制的にだ。少女がまだ記憶を無くして間もないころに偉そうな鬼たちが今までも最深部の見回り役をやっていたからこれからもその役を続けろと命令してきた。その場の雰囲気を見ればただ自分たちがやりたくない仕事を押し付けているだけのように感じた。

では何故少女に押し付けるのか。

それは怖いからだ。収容所の最深部の見回り役という国から与えられた名誉ある仕事よりも自分の命が恋しいから。最深部には危険な鬼や……あの女王が存在する。殺されるかもしれないし、あのようなところにいては恐怖で気が狂ってしまう。

だから何もわからない私に全てを背負わせたのだ。

元々どこの者かも分からないし過去の記憶がないので悔いが残ることもないことをいいことに。

私が死んでも誰も悲しまない。

「すうー……」

 少女は息を大きく吸う。

重い空気が体に入ってくる。決して心地いものではないが少女は気にすらしない。

ため息をしようとしたがする元気でさえわかなかった。

それでもゆっくりと奥深くに向けて足を進める。

コツン、コツン、と足音だけが廊下に響く。

そして収容所の一番奥の部屋の扉の前へと着いた。

少女が今の記憶を持つようになって初めての見回り。

記憶も無く友も無く家族もいない。失うものは無く死んでも悲しむことはない……はずなのに扉を前にして一歩進む勇気がわかない。

見回り役の中でも一番大変なのが女王の確認。封印されている部屋に入り女王が確かに封印されているかを確認する必要がある。

重かった空気は何十倍にも重くなり息すらまともにできない。提灯を持つ手は震え今にも落としてしまいそうだ。

女王は動かないしそもそも封印されている。なのに扉を介していてもこの重圧。失うものはなく死を覚悟した者でも容易に震え上がらせる。

少女はゆっくりと扉を開ける。なるべく女王の気に触れないようにゆっくりと優しく。

すると奥から声が聞こえた。

「私に何の用だ?」

 少女は息を呑んだ。

奥からの声。必然、あの鬼しかいない。

少女の震えはピタリと止まる。頭の中は真っ暗になり今にも倒れそうな中、よくわからないものに助けを祈る。

「だから何の用だと聞いている」

 過呼吸になり扉を前に膝から崩れ落ちる。何をされるかわからないがきっと少女には死よりも恐ろしい絶望が待っている。そう感じ取る。

「ん? この香りは……金木犀の香り。貴様か」

 女王は私のことを知っている?

少女の頭はさらにパニックに。

しかし少女は女王の言葉が気になった。

震える口を何とか止め恐る恐る聞いてみる。

「あ、あなたは私のこと知っているの?」

 一瞬、間を置いて女王から答えが返ってきた。

「なんだ? 貴様、記憶でも無くしたか? むむ……よく見れば頭に包帯を巻いているな。誰かに殴られでもしたか?」

 真っ暗の部屋に小さな提灯の明かりだけで少女の怪我を見破った。

「分からない。私が気づいた頃にはこんなことをしていた」

 それを聞いた女王はクスクスと笑う。

「間抜けめ。まあそんなお間抜けさんはには超危険物である私の面倒を見るに相応しいか。おまけに記憶も無くしている。私が復活して貴様が殺されても悲しむやつはいないだろう」

 確かに少女を悲しむ鬼などいないだろう。そんな現状の自分を見つめ少女は黙りこくる以外なかった。

「だが、私は悲しいぞ」

 女王からありえない言葉が聞こえた。

「え?」

 あの女王が、最強最悪で同じ鬼でも気にすることなく惨く残酷に殺してきたあの女王が、少女が死ぬことに悲しむ?

その意図を確かめるため少女は問う。

「私が死ぬと……悲しい?」

 そんなこと、女王に聞くのはおかしい話だ。返ってくる言葉は怖くて聞きたくもない。

だが記憶も身寄りもない少女にとっては微かな希望に思えた。

「白詰桐奈(シロツメ キリナ)。それが貴様の名前だ。私は鬼ヶ島にいる鬼の名前はだいたいは覚えている。貴様は最近覚えたが。貴様が死んだら私は悲しい。女王として自分の民が死ぬのは悲しいからな。まあ今は違うがな」

 衝撃の事実。あの女王から自分の名を教わり悲しいと言われ鬼ヶ島にいる鬼の名前のだいたいは知っている。

少女の胸に何かよくわからないものが渦巻く。あまりにも情報量が多すぎて口から吐きそうになる。

「私の……名前が、シロツメキリナ?」

「そうだ」

 女王の返事は即答。

「女王だったからな。民のことは一番に知っていなければならない。民のことを第一にとして行動してきたものだ。だがさっきも言ったが貴様のことは最近知ったばかりだ」

 少女は女王の言葉に偽りを感じなかった。そしてある疑問が浮かんだ。

「私には記憶がないからあなたがこれまでにどんな悪行をしてきたかは分からない。ただ昔の記憶が微かに残っている気がするのと噂や書物でしか知らない。私が知る限りだとあなたは最低なことをやってきている。なのに……」

 言葉が詰まりその先が言えない。

でも無理に口から言葉を出す。

「あなたは王として国や民のために頑張ってきたって言うの?」

 吐き出した言葉に精一杯の気持ちが込められていた。

この目の前の鬼が今までに何をしてきたかはほとんど知らない。だがこの鬼の口から聞く真実を知りたかった。記憶も無い自分だが知っておきたかった。

「……すべて……」

 女王はゆっくりと話し出す。

少女が死ぬと悲しいと言ってくれた鬼が悪行は全て本当のことだと認める瞬間を聞きたくないが少女は無理にでも聞こうとした。

女王が答える瞬間をグッと目をつむって待つ。

「本当ではない」

 少女は目を丸めた。

「それじゃあ……」

 弱弱しく女王に訊く。

「私がやってきたことのだいたいは私の耳にも入っている。だがあれのほとんどは嘘だ。私はやっていない。王となり民の平和を願っていた」

 少女はさらに訊く。

「じゃあ、あの六か国の王を喰い殺したっていうのも嘘――」

「あれは本当だ」

 少女の言葉に覆いかぶさる形で告げた。

鬼ヶ島と呼ばれる前は六つの国と六人の王によって一つの島で平和に暮らしていたと言われる。

女王はその六人を喰い滅ぼしたことは真実だと告げた。

女王はさらに続ける。

「六人の鬼の王を喰らいそれぞれの力を私の物にして六つに別れた国を一まとめにしたのは本当だ。だが喰った力、六道と呼ばれた力も抜き取られ今はこんな身よ。ちょいと情けないなぁ」

 女王は軽く言う。

少女はその女王にかける言葉はなかった。やはり目の前にいる鬼はただの最低最悪の鬼だった。それを前にしてただ黙ることしかできなかった。

そんな姿に見かねた女王がさらに追加で少女に言う。

「私の悪行の一部が嘘だったように、私に関しては真実と偽りがごちゃ混ぜになっている。何が本当で嘘かは当の本人かそれに関係している者しか知らない。私はこれからそれを確かめに行く」

 女王は堂々と脱獄を宣言した。

「待って。あなた脱獄するつもり?」

 少女は聞き返す。

「ああ、そうさ。さっさとここから抜け出して平和とやらを確かに行くのさ」

 不可能なはずなことを軽々しく口にする。ただの戯言のように聞こえるが少女は聞き捨てならなかった。

「私は見回り役。あなたがここから出ようとするのなら私は上に報告する」

 これでも任された仕事だ。この鬼を外に出してはせっかく平和になった世界が再び恐怖に包まれてしまう。少女は何が何でも止めようと思った。

「ふん。貴様は本当に今の世が平和だと思うか? 記憶を無くしているのにどうして平和だと思う? 私がいなくなったら必然的に平和になるってか? んん?」

「……」

「私は私の平和を、理想を思い描いて行動する。私は封印されてからずっと考えていたのだ。私がやってきたことが全て裏目に出た理由を。私を陥れた奴が必ずいる。それを確かめに行き力を取り戻してまた女王として君臨する」

 それを聞いた少女には怒りと悲しみの気持ちが渦巻いていた。

その気持ちは言葉として出てきた。

「なら……、止める私を殺すってことじゃない! 私が死ぬのは悲しいって言ってくれたのに目的のためなら関係ないの!?」

 少女の頬を涙が流れる。

少女は一瞬だがこの女王に希望を見た。私のことを理解してくれる。私のことを気にかけてくれる。きっといい友達になれる。そう思い始めてしまっていた。

だが一瞬見えた希望の光は幻となって消えた。

目の前にあるのはやはり絶望だけ。女王の言葉に期待などしていない。

「いや、悲しい。だから私は貴様を殺さない。誓う。女王の名のもとに白詰桐奈を殺さないと誓おう。だから力を貸してほしい」

「何を今更……貸してほしいとか……」

 私の力を借りる必要なんてないはず。そもそも私自信何者かもわからないのにどうやって力を貸せと。

少女はそう思った。

女王の目の前にいるのは一匹の餌。少女はそう思えて仕方がなかった。

「血を吸わせてくれ」

 女王は同じ鬼を喰うことで力を得る能力があると言われている。

だから少女から血をもらい封印から抜け出そうという考えなのだろう。

自分は殺されないと誓われても少女は前に出る勇気は微塵も湧かなかった。

「なあ、私と一緒にその腐った平和を壊さないか? 私がいなくなり平和が戻ったと言ってもそれは偽物の平和だ。貴様も感じただろう? 記憶も無く自分が何者かも分からない奴にいつ死んでもおかしくない仕事を任せて自分たちは安全なところでただ見ているだけ。。今の世の中はそういう腐ったことで一杯なんだよ。だからまた私が壊し、真の平和を作り上げる」

「なんでそんな外のことまでわかるの……?」

 少女は弱弱しく言う。

「それは貴様が教えてくれたからだ。貴様が私に外のことをいろいろと話してくれたからだ。貴様も言っていた。今の平和は本当に平和なのだろうか? って。貴様も変えたかったんだよ」

 女王は過去の少女のことについても言った。

それが本当のことだという確証はない。あの女王のことだ。もしかしたら少女を言葉でうまくたぶらかしているだけかもしれない。

少女は考える。これからのことを。もし自分がこのままだったら。自分の家は? 家族は? 名前は? 頼れる人は? 

少女は今の自分には本当に何もないことを理解した。

ならやることは一つ。

何もわからないし知らないんだからそんな世界は壊れちゃえばいい。自分が今まで何をして何をされてきたも分からないけど、私をこんな目に合わせたあの鬼どもの苦痛の顔を見て笑いたい。

もう、どうでもいい。そう思えてしまった。何もない自分に残っていたはずの良心までもが今はもう壊れてなくなったことに少女は気づいた。

少女は薄ら笑う。そして大きく息を吸ってゆっくり吐いた。

提灯に灯っていたはずの明かりは消えていた。

改めて提灯に火を灯す。

火の優しい光は女王には届かない。真っ暗でどこにいるのかもわからない。

話し始めてから少女は扉を背に一歩も動いていないことに気付く。

今ならすぐに逃げ出せる。一瞬だがそう思った。

だが少女は扉を背に前へと歩み始めた。

提灯の光だけを頼りにゆっくりと前へ。

光は闇を裂き、何もないところをひたすらに歩く。きっと歩き続ければ目の前に希望が見えるはずだと信じながら。

そして、それは現れた。

「まぶしいなぁ……」

 最強で最低最悪。鬼の中の鬼。鬼の女王が。

もう何十年と浴びていない光に眩しそうに目をつむる女王は両手を後ろに広げ跪き、棒や杭、刀、槍などが体中に刺さった状態でいた。それには見たこともないような術式が書いてある。女王を封印するための強力な呪文なのだろう。それが無数に女王に刺さって広がっていた。女王の姿はそれで覆われ隠れてしまうくらいに。

驚いたことにそんな状態なのに女王から血は出ず痛がるそぶりもしていなかった。

「決断は済ませたか?」

 女王はそう言いゆっくりと目を開いた。

鋭い目が少女を見つめる。

「うん。今の私は……何が正解とか正義とかはわからない。私が何者かもすら覚えていない。だからすべてあなたに任せるわ。私を喰うなりして世界を壊すなり平和を取り戻すなり勝手にして……」

 女王はクスクスと笑った。

「では腕を出せ。だがあまり私に刺さっている物には触れないようにしろ。これは強力な力の塊だ。お前も私と一緒に封印されてしまうぞ」

 少女は女王に言われた通り腕を出し物には極力触れないように女王の口元に腕を差し上げた。

女王は躊躇なくその腕に歯を立てかぶりつく。

「んっ……」

 出した腕に痛みが走る。それに少しのめまいも起こった。

だがそれは一瞬の出来事。これが終わったら楽になれる。そう思い我慢した。

数十秒経ってから女王は少女の腕から歯を抜き口を外した。

女王は深く息をつく。吸って、吐いてを繰り返す。

「ぬっ……んんん……」

 女王が力を出す。

すると封印していた武器たちは少しの光を出しフルフルと震えだした。

女王は少女の血で染まった歯を食いしばる。

物凄く力を出しているのがわかる。だが武器たちはただ震えているだけ。

「ぐぬぬぬ……なかなかに硬いなっ……。これほどの封印術だったとは。この私を封印した奴は結構できるやつだったようだな。ぐわあああああ!」

 武器たちはさらに光を強め大きく揺れ始め

る。

 真っ暗だった部屋が光に包まれる。

少女は噛まれた腕を抑え、ただ立っているだけだったが噛まれてない方の腕を伸ばし武器たちに触れようとする。

「馬鹿者! それに触ったらお前も封印されて私を封印する有象無象の武器に成り代わるだけだぞ!」

 女王を封印する武器などはただの武器ではない。女王に近づき封印を解こうとした悪い鬼たちが封印術によって封印され武器に成り代わった姿なのだ。

「私を利用しようとした悪鬼共も封印でき、私の封印も強まる、そういう卑しい封印だ! だから触れるな!」

 だが少女にはそんな忠告は届いていなかった。

もう駄目か! そう女王は思い目を伏せる。

少女の手が武器に触れた。

その瞬間、光っていた武器は全部弾け消えてしまった。

「なっ!?」

 女王が大きく口を開けて驚愕した。

「え?」

 封印を壊した少女も驚きで間抜けな声を出してしまった。

部屋は再び闇に包まれ小さな提灯だけが優しく光っていた。

それから間もなくだ。

真っ暗闇の部屋全体に明かりが灯り部屋の中に多くの武装した鬼が入ってきた。

 その中にはあの少女を勝手に見回り役に押し付けた鬼数人もいた。

ここで初めて少女は女王の全貌を見る。

黒くて艶やかな長い髪。額には二本の角。スタイルは抜群で誰もが羨む美ぼうの持ち主だった。この細いからだから溢れんばかりの力を出し、強力な鬼たちを倒し島を統一したとは到底思うことができなかった。

 さらに女王を封印していた部屋は物凄く広かった。鬼一人を封印するには余るくらいに場所があった。女王はきっとここで数十年とたった一人で封印されていたのだろう

さて、少女が見とれているうちに大勢の兵士たちの中からあの鬼達数人の内一人が怒りの表情で少女に大きな声で言いつけてきた。。

「おい! 貴様なんてことをやってくれたんだ! 貴様のせいで……。また我々の安静はなくなるんだぞ!」

 声が裏返りながらも必死に言いつけていた。

少女は笑いを我慢する。

あの時は何も見えていなかったから今ならはっきりわかる。

脂汗を垂れ流し必死に自分の身の安泰を自分に言いつける鬼はいかにもやせ我慢をしていそうな男の鬼だったからだ。

「女王様。貴女の封印は解きました。どうぞ、お好きなように動いてください。私を煮るなり焼くなりして目の前の鬼たちはぶっ壊してください」

 少女は愉快そうに女王に言った。

「あ、ああ……」

 女王は戸惑いながらも返事を返した。

正直のところ封印が解かれたことよりも、封印を解いた目の前の少女に女王は戸惑いを感じていた。

「あいつっ……! みんな、やれ! あの女諸共女王を殺せっ!」

 男の鬼が号令をかけた。そこにいた兵士たちは雄たけびをあげて大勢で女王と少女に向かっていく。

戸惑う女王は勇ましい表情に切り替わり、

「ふん。か弱き乙女二人の大勢で殺しに来るとはな」

 鼻で笑った。

女王は腕を振り上げ地面目がけて拳を殴りこませた。

すると地面は揺れ、割れ、部屋を支えていた柱にひびが入る。

次に女王は少女をお姫様抱っこをして走る準備をした。

「私にぎゅっと捕まっておきな」

 少女は驚くよりも先に女王に言われた通り力強く抱き着いた。

「な、なにが起こったんだー!?」

 未だに状況が理解できていない兵士たちはただそこで揺れに対応するしかなかった。

ひびが入った柱はそれから数秒もしないうちに崩れ始める。

その瞬間に少女を抱いた女王は物凄い速さで一気に飛び出し兵士たちの群れをするするとかき分け、その部屋唯一の扉を抜け地上へと向かって行った。

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牡丹一華の火は消えない @centurion364364

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