斬新な視点で綴られる物語ですね。とても雰囲気の良い作品なので、ずっと読み続けていたかったのですが最新話に追い付いてしまったので仕方なく(笑)レビューを書いています。
スポーツバーのウェイトレス視点という発想がすでに独特なのですが、それに加えての異世界。
読み続けるうちに『これ異世界じゃなくても全然いいんじゃない?』と思った事は抜きにして、非常に読み手を楽しませてくれる小説です。抱腹絶倒のギャグオンパレード、というのとは違いますが、読み終わった後で毎回妙に思い出し笑いをしてしまう、心に残る物語です。設定だけではなく、作中を通して流れる暖かな雰囲気もこの作品の良さを引き立たせるスパイスとして充分に働いており、とても安心して読み進める事ができます。 傑作。
異世界って言ってるけど、これは所謂転生物ではない。
召喚物、というのもちょっとちがう気がする。
主人公は人間ではないし、マスターとか選手陣も、なんか怖い(体格がいいからね!)。
だけど、直向きに頑張る選手たちを陰ながら支えるミオの愛らしさというか、そういうものが詳細に描かれているあたり、作者さんの新境地に違いないと思います。
そしてひとつ思うのは、もしかしたら、これは新手の成り上がりの物語……かもしれないって事でした。恋の行方も気になるところではありますが、アルバイトからいったいどこまで登り詰めるのか!?
その辺りも楽しみです。