#004 ルシファーのお願い
なんとか捕まえたのはダンゴムシサイズの小さな虫だった
勧「……こいつは?」
ルシ「この虫はインクや紙を好んで食べる害虫で、名前は確か…」
閻魔「
ルシ「そう、それです。それが一時期大量発生していた時にインクしか食べない天紙魚がいたことがあって。大抵は虫除けや駆除をしたのだけど、まだいたみたいね。」
雅「それで私たちの人生が変わったのね」
ルシ「そういうことになるわね」
閻魔「とりあえず、、原因がわかったから、報告書書いて一件落着だな。」
閻魔は大きく息を吐くと、主任室に戻ろうとしたが、ルシファーに足を掴まれた。
閻魔「な、なんだい?ルシファーさん、まだ何かあるのかい?」
ルシ「何かじゃないですよ、彼らはどうするんですか…」
閻魔「あ、そうだったね。でも君達は元の世界に帰してもあんまり長くはないんだよなぁ…」
雅「でも短過ぎますよ、人生まだまだこれからプロ生活も始まったばっかりなのに…
それに新作スイーツも食べてないし……」
閻魔・ルシ「いや、そこ?」
雅「そこです!」
頬っぺたを膨らませて怒る雅、ごめんかわいい。
閻魔「でもなぁ…確かに俺らのせいでここにきたわけだしなぁ…まあちょっと相談してみるよ、ルシファーさんこの子達をお茶でも出してあげて」
ルシ「わかりました、勧さん、雅さん、櫻木さんこちらへ…」
そう言われ、別室に誘われた。
俺たちは野球の雑談をしながら、時間が過ぎるのを待っていた。
すると櫻木が、こんなことを言い出した
「俺たち、本当にどうなるんでやんすかね…」
櫻木がそんなことを言うのも無理はないが、
「今更そんなこと言っても仕方がないよ、
ね?」
確かにその通りだ…と思いつつ、時間が過ぎるのを待った、すると1時間くらいだろうか、ルシさんがやってきた。
ルシさんによると、元の世界には返すことはできるが、やっぱり開幕戦の来年の3月末までしか生きることができないが、そのあと別の世界に飛ばすことならできる。と言われた。全員一緒に行けるし、仲良い人であればある程度なら連れてくることも可能であるということだった。
そういうことで俺たちは元の世界に戻された
これから仲間を集めていくのであるがそれはまた別の話。
第1部完
捕手神崎勧の異世界野球理論 課長ニッキー @nicky
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