北部のニューヨークとシカゴにしか住んだことはないので、差別が色濃く残っているのは伝聞でしか知らないのですが、やはり未だにアメリカ全体としてみると矛盾だらけですね。
地域ごとに割ると案外矛盾がないものですが、それだけ正反対の思惑が渦巻いている不思議な国家って事が面白いです。
作者からの返信
世界の超大国アメリカは世界の超不思議大国でもあります。なんと言っても、あのお方が大統領ですから。
ニューヨークは旅行で1週間ほど滞在しただけですが、人種など気にせず動き回れる開放感がありました。以前住んでいたシアトルも、他人に干渉することはほとんどない土地で、差別を感じたことは全くありませんでした。
なので、バージニアに住み始めた当初は、かなーり凹みました。相方(=白人)が隣にいる時と、私一人で出掛ける時とでは、同じ店の同じ店員でも扱いが全く違いますから。もう慣れましたけどね(笑)
「レッドネックさん達、もう少し教養を磨いていただきたいなあ。世界がこの州の中だけで完結している可哀想な人達だなあ」と最近では思うようになりました。
遅ればせながら、お星さまとステキなレビューをありがとうございます。励みになります♡
「1001~5000文字」企画にあったので、読みに来ました。
私は十年以上昔、ジョージア州の大学で働く機会があり、四年間アメリカ南部で一人暮らしをしていました。海外旅行でアメリカを訪れたことはあったのですが、いざ住んでみると、旅行では気づかなかったことだらけでした。
掃除のおばさんが全員黒人だったり、低賃金っぽいファーストフードで働く人に黒人が多かったり、「この区域は貧民街だから危ないよ」と言われる地域で黒人の子供を頻繁に見かけたり……。日本にいた頃は「教科書の中の記述」でしかなかった人種差別の空気が、まだまだアメリカには(特に南部には?)色濃く残っているのだと、驚いたものでした。
このエッセイを拝見して、そんな当時の記憶が蘇りました。
作者からの返信
イギリスの第一次北米植民地であり、独立戦争を経てアメリカ合衆国を築いた「13植民地」に、バージニア州同様、ジョージア州も含まれています。それ故に、イギリス支配から白人植民者の自由を勝ち得た州としての思いが未だに強く、西海岸諸州では考えられないような差別意識も現実に存在しています。バージニア州にはKKKの本拠地もありますしね。
南部で暮らされていたなら、有色人種としての差別も受けたのではないでしょうか? アメリカの闇に触れながらの生活は色々とストレスも多いですが、エッセイネタには事欠きません(笑)
編集済
私にとってアメリカは、驚きと謎に満ちた夢の国なんですが、由海さんにとっては、第二の故郷であると同時に「常在戦場」でもあるんですね。それなのに、戦場で見かけた変なことを、さらりと笑い飛ばせるんですから、素晴らしいです。
由海さんが過去に書きためたものを、ぽつぽつと読ませてもらっているんですが、心の窓が開いて青空が見えるような文章だと感じています。
星を付ける機能のことが分かってきましたので、遅ればせながら星をあげたいと思います。
レビューは、私はまだ「この素晴らしい作品のことが分かる自分ってすごい」という文章になってしまいますので、我執を脱した文章を書けるようになるまでは自制したいと思っています。
作者からの返信
アメリカは「常在戦場」……確かに。
これがリベラルな西海岸や、人種のるつぼであるNYであれば、話も違ったのでしょうが。
悲しいかな、私が住んでいるバージニア州は人種差別が色濃く残る土地であるため、私が一人で外出すると、アジア人(=有色人種)として露骨な差別を受ける事が多いです。かと言って、家の中に閉じこもっているワケにもいかず。あと何年ここでの生活が続くか分からないのなら、自分で生活を潤すように努力しないとねー、と思ったワケです。
「心の窓が開いて青空が見える」とのお言葉、褒め過ぎですよ~、くすぐったい! お星さまも、ありがとうございます。私の文章、ややこしくないですか? エッセイではなるべく「素の自分」を出せるよう、文体もかなりラフになるよう努力しています。が、元々、「重くて、暗くて、ややこしい」ハイファンタジー物書きのため、そっちのクセが出てやしないかと……(汗)
お星さま、ありがとうございました♡
相変わらず、簡潔で、重いのに軽やかで、不思議な読後感。尊敬します。
近年、ジェイコブズの『ある奴隷少女に起こった出来事』が翻訳されたので読んでみましたが、これに近いことが20世紀終わりまで続いていたんですねえ。改めてアメリカという国の闇の深さを感じます。
作者からの返信
わーい♡ ほめられて伸びる子なので、とても嬉しいです。ありがとうございます。
アメリカは未だ深い闇の中です。南部を車で走ると、道路や学校に南軍の将校達(日本で言えば、戦犯です)の名がつけられ、奴隷制の象徴である南軍旗を堂々と掲げる店舗や個人宅があったりします。それが南部の誇りだと言うんですが、ワケ分かんないですよね。
その本についてのドキュメンタリー番組を見ました。バージニア州は二つの戦争の激戦地&奴隷制支持者の中心地だったので、白人農場主のプランテーション跡には奴隷小屋の跡も残っています。アメリカの負の史跡が数多く残っている州なので、機会があればぜひ訪ねてみて下さい。むちゃくちゃ田舎ですけどね(汗)
はじめまして、由海様。
マーク・トゥウェインとハリエット・ビーチャー・ストーを崇拝する輩です。
外国の事情を何も知らない僕にとってアメリカは自由の国というイメージでしかありませんでした。
異人種間の結婚を禁ずる法律が、つい最近まで残っていた等全く知りませんでした。
「人類皆アフリカが先祖」にものすごく共感します。
教えてください。
アメリカの多数はやはりプロテスタントですか?
カトリックは少数派ですか?
作者からの返信
うひゃー、応援コメントを頂いていたことに、今、気付きました! カクヨムからの通知をOffにしているので、見過ごしてしまったようです。大変失礼致しました&コメントをありがとうございます♡
アメリカは宗教の自由を掲げる国ではありますが、キリスト教理念に則って作られた国でもあります。なので国民の7割強はキリスト教を信仰していると言われ、中でもプロテスタントが多数を占めています。南部州はプロテスタントが多いですね。
私や相方のように「不可知論者」だと、この国では変な顔をされる上、私がアジア人=有色人種なので、南部州に住むと、色々と難しい問題に直面したりもします←これについては、アメリカ暮らしのエッセイやツイッターの中で、たまーに叫んだりしてます(笑)
今後とも末長いお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いし致します。