毎日上司に叱られ、不甲斐ない日々を過ごしていた主人公が偶然手に入れたのは、何故か自身の「記録」が克明に記載されている奇妙なファイルが保存されていたフロッピーディスク。
しかし、そのファイルが「読み取り専用」ではない、自分自身で編集出来るものだと気付いた主人公は……。
様々な記憶媒体にこれまでの様々な編集内容が刻まれていくように、人間の頭の中にも単に忘れているだけで「記憶」が蓄積されているそうです。それらは全て読み取り専用、過去を変える事など到底不可能。ですが、もしそのファイルを書き換える事が出来たとしたら……?
次々に変わりゆく過去の果てに待ち構えている主人公の運命、そして最後に訪れる不気味なラスト、背筋がぞっとするかもしれない、不思議な恐怖を味わえる作品です。