episode8

「私が動物嫌いなの知ってる?って...っ!じゃあなんでここに連れてきたの!」


「俺は君をどうしても将来は理事長になって欲しいんだ。そして俺は君の補佐役になる。君をもっと知る為に必要な事だと判断したから」


「試したって言うの」


「...」


聡良君は私の事は見ずにじっと真っ直ぐ見つめ黙り込んだ、それはきっと肯定の意味だ。


私がどれだけ頑張って動物に耐えたか...聡良君が折角連れて来てくれたから動物を嫌いだと言わないでおこうって思ったのに...っ


「君を試そうと動物園に連れて来たのはごめん。ただ、これだけは言わせて...もう一度言うけど俺は君の補佐役、つまり味方になる。俺の前では嫌なものは嫌だと言い、こうして欲しいと思ったら正直に言って欲しい」


「人を騙した人にそんな頼る事なんて出来る訳ないじゃない」


何が補佐役よ...人の嫌いなものを利用してたくせに



聡良君はゆっくりこちらを向いて淡々と話始めた


「さっき理事長室で理事長の高校の誘いに断った時、理事長は凄く慌てていた。その様子を見るからに俺の推測では普段親の言う事を聞いていた君の初めての反抗みる。しかしそれは抽象的でどうして行きたくないのか理由を具体的に言わなかった」


「そ...そんなこと...っ」


あの短時間でこんな推測...この人一体何者なの...?


まるで全てを見透かしてるような、そんな目をしてる



彼は溜めて私に言う



「君が人に本当の自分の意思を伝える事が出来ない事と理事長の高校に行きたくない理由の一つに...











ある事件でクラスの人にさけられた事が関わってるんだよね、奈緒ちゃん」




なんで...それを...っ

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理事長の娘と婚約者 @setsuna3731

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