初めての強い人工知能

@Smakiz

脳のシミュレーション

強い人工知能というものがある

何をもって強いのかというと

全体的に人間様よりもほんのちょっとだけ強い、という感じ

人間様よりもちょっとだけでも強いプログラムを作れば

プログラムは早いからどんどん人間より強くなるという論法があるため

強い人工知能を作ることが出来れば

それは技術的特異点に繋がるのではないかと期待されることも多い


現在の人工知能は部分的には既に人間様を超えているので

このまま普通に技術革新が進んでいけば

近いうちに全ての面で人間様を超えるAIが出来るだろう、と考える者がいる

これも一つの予想である

ディープラーニングという概念は工学的な存在なのに

妙に有機的な属性を持っている様だから

いずれあの方向性は素晴らしいものを産んでくれることでしょう


しかしそれでは初めて世界に産まれる人工知能は

グーグル先生の娘になるのだろうかというとそうとも限らない


違う可能性の一つに「脳のシミュレーション」がある

高性能なコンピュータを用いて

人間の脳味噌をそのままシミュレートしてしまおうというもの

我々人類は結局

物理的に魂の存在を証明することが叶わなかった訳ですが

コンピュータを用いて物理的に脳をシミュレートした場合

そのシミュレートした脳には魂が宿るのか?

というのは非常に興味深いテーマであります

強い人工知能にも魂が宿るのでしょうか

宿らないのも居そうですね


まあ今はコンピュータの能力が足りないんですけれども


いずれ脳シミュレートが可能になったとして

成人男性の脳だけを虚空に浮かべた所で心が宿る訳がありませんから

シミュレートした脳を教育してやらねばならない

なあにすぐに済みます

やっぱサルと違って人間の脳は頭が良いですね

どんな課題だって100倍速のトライアンドエラーであっと言う間に熟練者ですよ

という方向性でも良いのですが

これだと多分ディープラーニングと大差ないものにしかならなそうですね

教育が無ければ人の脳といえどもよく出来た演算機に過ぎない


よってシミュレートした脳を「育てて」やらなければならない

なあにすぐに済みます

人生を1000倍速にすればあっと言う間に200歳の熟練者ですよ

という事にはなるのだろうから

初めのころの電脳人類は

魂なんぞというものを確かめるだけのために

自分が人間であるという自覚をギリギリ確保できるようなレベルの

精々がパソコンゲームに入る程度の箱庭で育てられるに違いないのであって

まあ可哀想な方々な訳ですよ

実験用のチンパンジー位には可哀想だと思います

いずれ自分が仮想上の存在だという事に気づいてしまうに違いない


ちなみに気付けた時点でそのAIは我々のステージまで解脱したとも言える

この時点でそのAIの魂は人のレベルに達するのでしょう


いずれ

十分な広さを持つ仮想空間内に

人と同等の機能を持つAIを大量に導入し

クロック数を上げれば

我々が未来で思いついてくれるような良い事を考えてくれるんじゃないか、

という論法な訳です


無限のコンピューターパワーが無ければ無理そうな気もしますがどうなんでしょう

頑張っていつかシヴィライゼーションあたりに実装して頂きたい


で、この辺の「永遠の仮想空間」みたいなのがコンピュータで実現した時点が

技術的特異点の発生であり

脳シミュレーションによる強い人工知能の実現という事になるのですね


*一万年後の人類は我々よりも頭が良いに違いない!*

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