ただ、僕は知らなかったんだ

佐々波　遥響（さざなみ　はるき）は間違ったことが嫌いだった。
でも、それを正せるような意志は弱かった。
愚痴や陰口、暴力やストレス。それらすべてが心の中で、黒い塊のようなものを作り出していた。
遥響の負の感情は知らず知らずに成長して、
人型をした黒いすすの塊のような化け物を生んでしまう。
その化け物は遥響がただ悪感情を思うだけで、
現実にしてしまう力を秘めていた。
例えば、人を○○たいと思えば・・・。
遥響はそれに気が付き、歪んだ正義に染まっていく。
自分自身を苦しめることになるとはしらずに
最後に主人公はどんな「正義」を貫くのか