カクヨムユーザーミーティング レポート・感想

伊瀬右京

2017/2/19 カクヨムユーザーミーティングVol.3

2017年2月19日に行われたカクヨムユーザーミーティングVol.3のレポート兼感想です。

https://kakuyomu.jp/info/entry/2017/01/18/122421


個人的に興味深かった内容を簡潔にまとめようと思います。



●第一部「角川文庫が求める小説とは!」


角川文庫の吉良編集長によるトークでした。

まずは角川文庫とカクヨムが開催している「働くヒト」小説コンテストについてで、以下のような意図があるという話でした。


  角川文庫の読者層は40~50代の女性がメイン

   ↓

  異世界ファンタジーなどより、現実的な世界観が受け入れられる

   ↓

  現実的な世界観=「お仕事」がテーマの作品を作りたい


また、角川文庫の読者層の説明をする上で、

Web小説出発の「このすばシリーズ」 10・20代男性メイン

文庫版の「君の名は。」 40代女性メイン(子供にあげるため?)

<古典部>シリーズの「いまさら翼と言われても」 20代男性メイン(アニメ「氷菓」の影響) 

などの売り上げを性別年代別のグラフに出しながら説明されていました。


他にも、

・イラストはあってもライトノベルではない「ライト文芸」が伸びている

・ライトノベルの読者層は同じ作者や同じライトノベルばかり買う傾向がある

(他の読者層は一つのジャンルに固執しない)

・時間をテーマにした作品が多い

というお話をされていました。


最後に質疑応答の時間もありました。

個人的には、

「得意なジャンルに絞っていくべきなのか?」

という質問に対し、

「デビュー前は様々なジャンルに挑戦してもいいが、デビュー直後は同じジャンルで攻めていくのが良い。さらにその後、下地ができた段階で別ジャンルにチャレンジするのは良い」

と活動の仕方についてお話しされていたのが印象に残っています。



●第二部「作品講評会」


ここは個人的な内容が多いので「●その他」まで読み飛ばしていただいても大丈夫です。


事前に提出していた「働くヒト」小説コンテスト向けのプロットを批評していただける時間でした。


わたしの場合はコンテストに応募する予定は無く、ミーティングに参加するためだけのプロットを作り提出しました。

(真面目にコンテストに挑んでいる方々には申し訳ないです)



わたしが作ったプロットは以下のようなものです(投稿予定などはありません)。

タイトル:ワナビエンジニア

短い概要:メーカー勤務のエンジニアが会社には秘密にしながら小説家を目指す物語。エンジニアとしての仕事も創作活動も相互に干渉していて、双方の成長に繋がっている。この二つがあることで人生の苦難も乗り越えられる、というのがポイント



担当の方とは10分ぐらいお話して、物語の山場や主人公の成長について、リアルとリアリティの違い、を指摘されました。それらに対し、投稿フォームの1600文字までに収まらなかったことを加えて答えると、納得していただけました。


このような体験は初だったので、とても勉強になりました。

終わった後に思ったのは、プロットを文書にまとめることも大事なのですが、担当の方に口頭でプレゼンできる能力も大事なのかなとも思いました。



●その後


作品講評会が1番目だったので時間がありました。そこで作家志望の方やすでにデビューしている方、編集の方とためになる話ばかりさせていただきました。

(本当にありがとうございました!)


カクヨムWeb小説コンテストに関しての質問や、新人賞のことや、デビュー後のことなどの様々ことが整理できました。


もし創作活動で疑問や悩みがあったら、カクヨムミーティングではなくてもノウハウがある方々がいる場に出向いて、質問してみると良いと思います。


以上、レポート兼感想でした。

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