竜宮城の亀さん
むかし、むかし、あるところに
浦島太郎という男の子が
村の子どもたちにいじめられていました。
浦島太郎は、釣りの名人で、
みんなから うらやましがられていたのでした。
きっとズルをしているに違いない、と村の子どもたちは思っていました。
なんのことはなくて、浦島太郎は
魚の気持ちになってみて
竿をゆらし、エサがまるで魚をさそっているように みせていただけでした。
そこに通りかかった亀が
「こらこら、子どもたち、いじめなんてなさけない。そんなことはやめなさい」
と言いました。
子どもたちは、10人いたので怖いもの知らずでした。
みんなで亀をやっつけて、
丸焼きにしてやろうと思ったのでした。
亀はゆっくりと、コウラをぬぎます。コウラはあまりの重さに、砂浜に沈み込みんでしまいました。
亀は竜宮城からやってきました。
竜宮城は水深7000メートルの深さにあります。
地上から見て、
7000メートル下にあるという意味です。
海の底は、ふかければふかいほど、力がつよくなります。
そんな中で普通に生活していた亀に
子どもたちが かなうわけがありません。
浦島太郎は
亀に連れられて 竜宮城へいきました。
強い男の子になるために。
君が眠る、その前に 尾岡れき@猫部 @okazakireo
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