たとえ中身がおっさんであっても、3歳児はかわいい(迫真)。いやホント

結局異世界ファンタジーそれも転生ものを取り上げてしまった。
一流企業のリーマン課長が3歳児として異世界転生してみたら、そのバブバブよちよちとした活躍の様子がかわいかったので、しょうがない。

主人公の勝は、妻に不倫と托卵を食らって絶望しており、新しい彼女との新生活に回復の兆しがあるかと思っていたところ、なぜか異世界の3歳児に転生してしまった。
この伝統芸の描写もなかなか面白かったが、むしろ筆者的にそういう疲れた社会人のゴシップ的世界観をさらに掘り下げてほしいと願っていたところ、気づいたら勝はマイルズという名前で異世界無双(ちやほや)。
とはいえそこで描かれているものは、単なるチート勇者の大活躍というよりは、勝がリアル社会では手に入れられなかった幸せな家庭生活という趣きが強く、いうなれば異世界子育てものであり、マイルズが恨みを記録した「まーちゃん閻魔帳」などのほのぼのガジェットの魅力もキラリと光っている。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=村上裕一)

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