眠る水

作者 カエデ

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★★★ Excellent!!!

 「感受性」が材料としたら,「頭」は厨房で,とくに「言葉」は材料(感受性)を切るナイフだろうとぼくは思います.そうなると,厨房で出来た料理は「作品」(詩,小説,評論,……など)です.
 この人の詩はほんとうに素晴らしい!
 ただの素晴らしさじゃない.バランスのとれた素晴らしさがあります.
 素晴らしいもの,といってもいろいろあります.パラメータの乱れがあるわけです.たとえば,料理人の不足を材料でおぎなったもの.逆に,まずい材料に真摯に取り組み,傑作に昇華させたもの.
 しかし,この人の詩には上に述べたような「パラメータの乱れ」がありません.だから,重心から見て一様かつ等方な立体のように,氷のようなうつくしさでもって,詩がぼくにのしかかるのです.
 やられました.応援しています.