第4話
学校につくと、いつも通りユウキは話しかけてきた。ちょっと攻めてみようかと思った。
「なぁゆうちゃん。明日って...」
すぐさまユウキは反応してきた。
「ゆう...ちゃん...?ねぇ今ゆうちゃんって言わなかった...。」
急に声が低くなった気がした。
そしてユウキが続ける。
「あぁ、思い出しちゃったかぁ...。お前のせいで...
(しばしの沈黙)
ねぇ放課後に生物研究室きてもらってもいい?」
「なっ、なんで」
「き・て・ね」
「はっ、はい」
あきらかにユウキの目は殺意で溢れていた。これは行かないと殺される。行っても殺される。
その日の授業は何も頭に入ってこなかった。
これは推測だけど、昔俺はユウキの行動の何かを妨害したんだろう。それで恨まれた。
とは言ってもノートの10、11冊目はどこに行ったんだろう。そこからヒントが得られると思ったのに。まぁしょうがない。生物研究室に行くか...。
「おい、如月!今日小テストの追試だぞぉ」
この声は数学の先生、名前は...なんだっけか。ってあぁこの前の赤点の。
「すみません、今日はようじg...」
「今日受けないと留年させるぞ」
「えぅ、わかりましたよ...」
こうして俺は数学の小テストの追試を受け、生物研究室に行った。
「遅い!」
生物研究室に入るとユウキはもう既にいた(いないほうがおかしいか)。
「ほらこっちに来いよ。お前を殺してやる。」
ユウキは包丁を取り出した。
「はっ、俺帰ります。」
がちゃがちゃ、ドアが開かない。
「細工をしておいた。お前はもう死ぬしかないのだ。」
「しっ、死ぬしかないのかぁ」
あぁもう俺もあいつも狂ってやがる。
「しねぇぇぇ」
さようなら、我が人生...。
目を開けるとそこは7年前になくなったはずの映画館にいた。
あぁ俺死んだのか。走馬灯って言うんだっけ...。
足が...つかない。短いなぁ。
この音楽懐かしいなぁ。小さい頃行った映画の主題歌だ。
あれ?もしかして、俺7年前になってる!
身体も、状況も。
隣を見るとそこには若き日のユウキと思われる人がいた。
日記 さつき @Satsuki05
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