第3話
ユウキ...なのか。
んなわけはないはずだ。
俺の記憶にユウキのような人物がいたか、いやいない。
ならなんでこんなに頭が痛いんだよぉ!
はっ。
気づくと俺は机の上に伏せていた。
たぶん日記を書いた後に眠ってしまったのだろう。
にっき...。そうか日記だ。
毎日つけているじゃないか。
たしか幼稚園の年長さんくらいから書いていた気がする。小学生編は2冊目からだな。
「しょうがつこうににゅうがくしました。先生はやよいさんというのです。好きなのはりんご。 .....。
あと、むつきゆうき友達になった。」
むつき...ゆ...うき。むつき?
確かクラスメイトのユウキの名字は...水無月さんだった気がするから思い違いなのかな。
あっ、これは小3だと思われる。
「ゆうちゃんの名字が変わった。なんでだろ。まぁゆうちゃんはゆうちゃんだもん。みなづきか。.....。」
ゆうちゃん?たぶんゆうきのことか。
みなづき...。やっぱり俺はユウキと小さい頃に会っている。
はっ、いじめのこと忘れてた。
何冊目かわかんないけど、とりあえず探そう...。
ん?10冊目と11冊目がない...。
これは...。
「早くしないと遅刻するわよぉ」
母さんの声だ。そうか今日は平日か。
学校へ行こう。そしてユウキに確認するんだ。
昔会っているか、そして...。
いじめのほうはたぶんただの夢だろう。
こうして今日も学校へ向かう
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