ひょんな事から悪夢を見るようになってしまった小学生の女の子と、その悪夢を食べてくれる獏のお兄さんのお話です。友達とのすれ違い、苦手なバドミントン……毎日の中で生まれるちょっとした悩みと躓きが、夢の世界で形を取って、悪夢として現れます。子供の頃のどきどき、わくわくが鮮やかに蘇ってくる、〆も優しく美しい児童文学でした。
子どもの悩みって、大人にとっては小さなもの。でも子どもにとっては大きなこと。 夢にまで見てしまう不安……食べちゃえ! でも、ただ食べるだけではありません。 パグの手伝いで少しずつ不安を克服していくヒカリちゃん。 今の時代に合った童話だと思います。
子どもならではの小さな悩み。当人たちにとっては大きな悩みで、悪夢を見てしまうほど。そして、大人も同じように小さな悩みを膨らませて大きくしてしまいがち。よく悪夢を見る人間なので、パグが助けに来てくれたらな……と、ヒカリちゃんが羨ましく感じられます。個人的に好みな部分は、登場人物皆、心根の優しい人たちであること。読んでいて温かい気持ちになれ、そして自分の悩みを解決するためのヒントをくれる作品です。
夢は何故みるのでしょうか。記憶の整理と科学的に言われていますが本当はどうなんでしょうね。記憶の整理と言うよりも感情の整頓なのかも知れません。小学生の感情は豊かで清々しいほど純粋です。この作品を読んでみれば、あなたの夢に変化があるかもしれませんよ。
小学生の女の子が主人公の、児童文学小説。まだ連載中ですが、現在UPされている4話まで読んだところでのレビューです。あることから、悪夢を見るようになってしまった女の子の前に現れたのは、悪夢を食べるという漠(バク)のパグ。パグのかわいらしさ、夢を食べる描写などが楽しい。児童文学といいましたが、ほんわかとしたファンタジー小説と思っていただいても間違いないです。きちんとした文章で、読みやすく、安心して読み進めることができます。2人(?)の関係が、今後どうなっていくのか楽しみです。