この作品の魅力は何と言っても、可憐な花の妖精たちの戦いです。戦いと言ってもそこまで暴力的ではなく、血しぶきなど散りません。代わりに花びらが散ります。この妖精たちもそれぞれ個性的で魅力があって、どの子を応援しようか迷ってしまいます。それから妖精たちだけでなく、主人公他、人間の登場人物たちも皆いい味を出しており、私は思わず感情移入してしまいました。
この話の妖精世界の仕組みや決まり、かなり綿密で細かい設定です。場所を変え、時代を越えて壮大に物語が進んでいきます。
私は作者さまの狙っている読者層から大きく外れているということもあり、どうしても主人公の男の子をまるで自分の弟のように見てしまいますね。(本当は息子という方が近いくらいの歳ですが!)心優しい彼の冒険と成長をハラハラドキドキしながら見守りつつ読み進めていきました。
皆さんもどうぞ読んでみてください。
主軸として主人公の先輩への告白を据えつつ、桃源郷(神の休憩所であり、世捨て人たちの楽園であり、花の妖精たちの故郷)の一等地を巡る、花の妖精たちの意外なほどのガチバトルが描かれます。
その裏側に垣間見える、花のもつ美しさと、強さと、儚さ。
花の妖精たちのサークル・オブ・ライフを、異能バトル&ラブコメとして昇華させた良質なエンタメ作品です。
いわゆるハーレムものの女性は、ともすれば記号的にあっさり扱われることが多いですが、本作に登場する妖精を含めた女性陣は、それぞれに感情を持つ生命体として生々しく描かれているところに好感を持ちました。
続きが楽しみです!
部活の先輩に恋心を抱く主人公の夢草華図樹。彼は意を決して先輩に告白するのだが、振られてしまう。そんな失意のどん底に落ちた状態で第一章が始まるのですが……。
いきなり生唾ごっくんの美女達がでてきて、戦いを始めるという展開に驚きます。どうやら彼女達は花の妖精らしいのですが、そのバトルが熱いのなんのってっ。それでいてちょっとHな描写もあるので、青少年にはたまらない内容かもしれません(笑
そしてこの妖精には特徴がありまして、それは「パートナーの着衣を身に着けると強くなる」というものなのですが、その特徴が、バトル時の擬音描写も相まって、この小説のオリジナリティとなっています。
それにしても人間サイズの妖精と一緒に住むとは、羨ましすぎる主人公である。
皆さまも、可愛すぎる花の妖精たちの物語を応援してみませんか(⌒∇⌒)