あとがき

みなさま、はじめまして、うのじと申します。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。

「de ludus ~幼女の余暇の過ごし方」、ひとまずここで一区切りです。


幼女戦記、面白いですね。特にデグさんと周囲のスレ違いっぷりが大好きで、勢いあまって二次小説まで書いてしまいました。しかし書き始めたのは良いものの、そもそも小説を書くのなんてほとんど初めてであるのに加え、気づけば法律を調べ始めたり、歌詞の翻訳に頭を抱えたり、執筆中は大丈夫かこれと頭を抱え続けていました。なんとか一区切りつけることが出来たので、心底ほっとしています。


3話で出てくる法律論ですが、ほぼ実在する法律を参考にしています。「軍大学卒業で成人」だけは架空ですが、参考にしているのは日本の「成人擬制」(例えば結婚すると実年齢に拘わらず成人とみなされるようになる)です。当時帝国で11歳というと「法的判断力はない」とされ罪を犯しても刑事責任が一切問われない立場でした。もちろん、契約行為を行うことも出来ません。これでは行動に制約が出てくるので「成人擬制」特別法が必要となってくる、というのは実際ありそうかな、と。ちなみに日本で「成人擬制」だからといって、20歳前に飲酒をすることは出来ません。飲酒法では「未成年は」ではなく「満20歳に満たない者は」と書かれているからです。


5話の音楽については、基本的に全て、実在のものをイメージしています。『栄えに満ちたる』は日本基督教団出版局『讃美歌』(1954年版)に収録されています。すでに著作権が切れているので、本文に歌詞をそのまま掲載しています。『帝国の歌』の元ネタは『ドイツの歌』です。元ネタというより、これもほとんどそのまま、意図的に変えたのは「ドイツ」を「ライヒ」にしたくらいです。歌詞はドイツ語から翻訳していますが、直訳で満足しておけばよかったのに、「せっかくだから日本語でも歌えるようにしよう」とか思いついてしまったのが間違い……大変でした。十分に納得行く出来でもありませんが、一応原語のニュアンスをくんでいるくらいの感じでくちずさめるものが出来たつもりです。元ネタは有名な曲ですので、動画サイトなどですぐ見つかります。興味ある方はぜひ。


まだ次のネタは出来ていませんが、着想が浮かび次第また執筆してみようと思います。それまで、しばしのお別れを。応援、レビューは励みになります。ぜひよろしくおねがいします。

それでは、皆様、また会う時までAufWiedersehen!

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